現代意識潮流を探る
71819 収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
 
岡田淳三郎 ( 60代 経営 ) 04/05/12 AM02 【印刷用へ
現在、最も注目すべき意識潮流の変化は、’02年頃に顕在化した、<遊び収束から答え収束>への転換であるが、いったい、遊び第一(=解脱収束)を無力化し、性を封鎖(=セックスレス化)するほどの答え探索の収束力は、どこから生じているのか?
それは、これまで余り深く考えずに放置してきた問題、つまり’90年頃の、どんなにいじめられても離れられないほどの仲間収束の引力がどこから生じたのか、という問いとも重なり合ってくるように思う。

これらの根っこには、これまで最大の活力源(充足源)であった私権活力が衰弱し、活力が出てこないという活力不全(充足不全)が、実在している。この活力不全を突破する可能性の収束先が、遊び収束であり、あるいは仲間収束であり、それら全体が充足基調を形成してきたと見てよいだろう。
しかし、’02年頃、その遊び収束(=解脱収束)さえ、急速に衰弱し始めた。これは、どういうことなのか?いったい、意識下で何が起きているのか?

これまで共認動物が活力不全に陥った場合、それが絶望的な外圧による場合(初期原猿や初期人類)も、逆に外圧が低下した場合(採取時代)も、常に解脱収束(人類は性収束)することによって充足=活力を維持し、活力不全は突破されてきた。
それに対して、今回の活力不全は、単なる外圧低下(生存圧力が低下し、共認圧力も低下した状態)だけに留まらず、社会共認の収束先=統合軸が見つからないという文字通りの『収束不全』である。

この収束不全は、まず最基底の適応欠乏⇒可能性探索回路を強く生起させる。しかも、問題(=収束不全)も、その突破口=可能性も、みんな共認充足の中にあることは潜在思念のレベルでも明らかなので、適応欠乏は当然の如く、みんな共認の可能性探索に収束する。これは云わば、初期原猿状態に近い。

この、収束不全発のみんな共認充足の可能性探索こそ、仲間収束⇒充足探索基調の正体である。この可能性探索は、最基底の適応可能性への収束であり、その初期には残存自我と相乗して「いじめ」へと収束したが、どれだけいじめられてもみんな共認(⇒仲間)への可能性収束は、既に不動の底流となっており、仲間を捨象することは出来ない。それほどに、収束不全発の共認収束(=仲間収束)は、絶対的とも云える強い引力を持って実在している。(彼ら「いじめ世代」は、その後成人になっても、「どうする?」「どう思う?」という弱い探索(待機)≒原猿状態を続けている。)

又、この活力不全は社会共認の収束不全に起因しており、単なる解脱収束(性収束)では答えにならないことも明らかである。従って、必然的に(解脱収束とは逆ベクトルの)探索・追求に収束してゆかざるを得ない。この収束不全発の適応可能性への収束=探索基調こそ、遊びを無為化し、性を封印(セックスレス化)する程の探求収束力の正体である。
 
 
 
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