実現論を塗り重ねてゆく
48733 点の歴史観から、線の歴史観へ
 
高利 ( 23 ) 03/01/29 PM09 【印刷用へ
>この概念を(明確な言葉として)知らないと、歴史も単なる現象事実の断片を時系列に並べただけの記述にしか映らず、その意味では‘静的’な捉え方に止まりがちです。(48570

学校で習う歴史というのは、おっしゃるように「現象事実の断片」という言ってみれば各時代の「点」を取り出して並べただけ、と言えると思います。断片的に並べられた点を見ていても、それぞれの出来事が無関係に起こったんだというどことなく現実離れした印象しか無く、そんな歴史観しか持ち合わせていない人(普通の人)は、人類の滅亡という危機を前にしても歴史を遡って考察する気には到底なれません。そんな歴史観が生まれた原因は

>近代思想家は古代宗教家と同じく、現実そのもの(=自我・私益・力そのもの)を直視しようとはしなかった。なぜなら、それらの都合の悪い本質部分は、あくまで否定すべきものとして捨象したからである。(20055

>彼らは貧困と抑圧の圧倒的な現実を前にして、強い否定意識⇒と潜在思念に近い感応観念(例えば、自由・平等・民主)を持って社会を「客観的に」対象化した「社会構造」を提示する事になる。当然、その構造認識は極めて一面的で、その上、人類社会の原基構造を成す原始人類⇒猿社会に関する基礎認識が極めて貧弱であり、とうてい社会を統合できる様な代物ではない。(18717

の通りであると思います。ここでもこれらの「旧観念」が邪魔な壁として存在しています。

>今、私たちが欲しているのは、もっと役に立つ‘動的’な歴史観です。(48570

社会(意識)や、その積み重ねである歴史も、一つに繋がった「線」の状態こそが本来だと思います。実現論も『縄張り闘争、性闘争』→『私権闘争』という一つの一貫した線で繋がっていて、更にその原基構造として、個体の、集団の、あるいは種としての『可能性収束』→『統合』 という根底的で、一貫した「動的」な線のイメージがあります。一貫したものだからこそ過去と現在が繋がり、「昔と今は状況が違うから」のような安易な批判等ではびくともしない。都合の悪い部分を取り除く様な事をせずに現実を現実として直視するからこそ、現実の問題にも役立つ。

ばらばらの点の集まりでしかない歴史観から、今はそういった動的な一貫した線としての歴史観が求められているのだと思います。


 
 
 
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