実現論を塗り重ねてゆく
47654 歴史認識の重要性を改めて感じています
 
冨田彰男 ( 39 経営管理 ) 03/01/12 PM11 【印刷用へ
>殆どの人は、自分の中で意識の変化を感じていても、それを単に自分の中だけの変化だとか、年齢や経験による変化だとか、そういう風にしか捉えられていないと思います。

>私権集団は活力を失って閉塞を深めてゆくばかりであり、人々はそんな集団の中では満たされず、新たな可能性を求めて集団の外へ向かい始めた。例えば、離婚や未婚の増大も、フリーターや引き篭もりの増大も、不正に対する内部告発の急増も、全ては私権集団からの離脱現象である。(44391「活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること」)

このように、人々は私権集団から離脱し、外向収束しています。ところが、自分たちがやっていることが何を意味しているのかを自覚しているわけではありません。これらの現象はほんの数年前には稀で、異端扱いされていたことですが、今やどこにでもある現象です。その転換のスピードは驚くべきものですが、本人の意識の中ではさも昔からそうだったかのように極当り前のこととして、集団から離脱し外向収束しています。特に若い人は、私権統合が強固であった時代の体験がありませんから、自分たちが無自覚にやっていることが歴史上の大転換であり、「みんな期待」に応える可能性が開かれたのだと、自覚できないのでしょう。

私たちが、これらの現象を、可能性の実現基盤(私権統合の終焉⇒新しい活力源「脱集団のみんな期待」の顕在化)として捉えることができるのも、歴史認識(史的構造論)があるからです。それによって、事の重大さ(パラダイムの転換)に気づくのです。 また、旧観念を捨てるためにも歴史認識は必要かつ有効です。旧観念は力を失いつつも、いかにも昔から存在している永久不変の真理であるかのように人々は錯覚していますが、歴史認識によって旧観念が人類史上のほんの数千年の錯覚にすぎないことが得心できると思います。

>人々の意識(本源収束・社会収束)を直視し対象化するには、切開する概念装置が必要である。現状、潜在思念は現実を対象化して深い所で何かを感じているが、極めて不鮮明なまま潜在していて、顕在化してこない。この潜在思念の感じる不鮮明な可能性を顕在化させたものが、パラダイム転換論や史的構造論etcの答えである。これらの答え=構造認識は、潜在思念の実現観念態であると同時に、潜在思念が現実を対象化する(=更なる可能性を模索する)概念装置でもある。
>従って、答え=構造認識を共認できれば、可能性も⇒答え欠乏も(⇒更なる探求も)全てが顕在化してくる筈であり、又、その構造認識それ自体が現実(≒意識)を対象化してゆく概念装置ともなる。(逆に、答え=構造認識を共認できなければ、可能性も答え欠乏も、潜在したままで顕在化しない。)(26869「現実を対象化するための概念装置」)

認識営業や認識交流会をやってみて、歴史認識が、相手に気づきを与え、認識の必要・勉強の必要の共認へと、上昇ベクトルを生み出すカギだと、改めて感じています。

 
 
 
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