もはや学校は終っている
348624 本気の外遊びが、子供達の意欲・能力を開花させていく
 
千葉裕樹 ( 33 会社員 ) 19/08/19 PM06 【印刷用へ
8月1日から全く新しく、かつ本来あるべきの「仕事、遊び、学び」を実現する学びの場「類学舎」「遊学舎」が始まった。

そこに集う多くの小中高生たちとその保護者の方々は、現代の学校教育のあり方に疑問を持ち、かつ本来何を学ぶべきなのか?を理解し、可能性を求めて入学してきた人たちだ。

実際、自分自身はその生徒達と河川敷で昔ながらの外遊びを一緒に行う担当をしているが、ほんのわずかの期間ではあるがそれを通じての子供達の成長、そしてそこから大きな可能性を感じている。

類学舎生の外遊びにおいては、こういう表現は問題があるかもしれないが、「多少は怪我して、本気で喧嘩して、失敗も重ねて」その上でその状況どうする?をみんなで追求し、本当の人間関係力や追求力を磨いてもらおうと思っている。子供達の本来持つ力を信頼し、やってみたいという意思を尊重する。

まずは、多学年混在での外遊びが始まった当初の状況から。


まず、「何して遊ぶか?」の意思決定において、子どもたちはまだまだ「多様な学年差も意識した上でみんなで一緒に楽しめる遊びが提案できない」→多学年まじえた集団での遊び経験が少ない。どうしても自分がやりたいものの提案になってしまう。

また、恐らく学校教育の体育による影響だと思うが、鬼ごっこ=運動への不安を示す生徒達もいた。そして、実際鬼ごっこやSケンといった昔ながらの遊びをすると、自分の体を上手く扱えず、実際転んだり怪我する場面もあった。

ただ、すごいのは子供達の適応力と、昔ながらの遊びの教育的な効果。

Sケンという遊びでは、2チームに分かれて陣地からケンケンで敵軍の宝物を取り合う遊びだが、チーム内の協力と作戦が重要になる。遊びだがやはり勝ちたいという思いの一致を通じて、わずかな期間でみんなとちゃんと話あって相談できるようになってきた。そして、学年や性別の差を考えて、それぞれに最適な役割を演じている。

ほんの数日しかたっていないのに、それに適応している子供達。生命として、哺乳類として、そして人類として本来もっていたものが、こういう外遊びの場に身をおくことで、自然と開かれていくのを目の当たりにした。


そして、一週間ほどたった今彼らが夢中になっているのは、河川敷の探索であり、掘削作業(穴掘り)であり、建築であり、打製石器の作成であったりする。そして、今度は縄文土器も作ってみようかと。次から次へと、いろいろな面白い提案が出てくる。

また、誰が指示するわけでもなく、それぞれが自分の役割を提案して必要な働きをして、一つのチームとして石器作り、建築に没頭している。狩猟採集民さながらの様子である。真似事とは言いながらも、遊びの内容は、すでに仕事の模倣だ。

この様子を見ていると、子供達は遊びを通じて、ごく自然に、生きていくうえで必要な能力を吸収し、そして人類や生命の歴史を追体験している、そしてそれが可能であることをひしひしと感じる。

そういう状況のとき、子供達が何とか実現したいものが生じたとき、石の割り方であったり、建て方であったりを「教えるのではなく、実際やってみる」。それだけで、子供達は可能性を感じて、やり方に同化し、何かを吸収していくのを感じる。

本来学びたいことは子供達の中にあって、大人の役割はその欠乏が生じたときに、それを一緒にやること。

そして、それができる場=学校という社会から分断された場ではなく、自然環境の中の本気の遊びの場であったり、本物の仕事の現場であったり、そういう本物の生きた場を提供することが必要なことであることを、子供達と時間をともにする仲で改めて強く実感している。
 
 
 
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