新しい男女関係(→婚姻制)の模索
322788 「口説かれたい」日本女子、「口説けない」日本男子〜嫁探しは親の役割。口説ける男がいたのは高度成長〜バブルまで
 
櫻井佑衣子 ( 25 会社員 ) 16/12/24 PM06 【印刷用へ
時代と共に変化していく男女関係。
誰の生活にも切り離せないもの。改めて自分がどんな潮流のなかにいて、今後どうなるか?考えるのも大事かもしれません。

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■歴史的に嫁探しは親の役割だった

エマニュエル・トッドの家族類型学では、日本は「直系家族類型」に分類されます。親は子の結婚相手を探し、長子(基本は長男)夫婦と同居する。次・三男や娘は長子の“控え”で、結婚したら家を出る。土地を分割せず、人口をむやみに増やさない知恵であり、韓国やドイツも同じタイプです。

一方、フランス、イギリス、アメリカは「核家族類型」です。子は成人すると家を出て、よその土地で結婚相手を得て家族をつくる。日本では、欧米の思想が流入した明治期や、アメリカの文化に影響を受けた戦後、“家”に縛られない次・三男や女子を中心に、核家族的な振る舞いや恋愛結婚が増えました。そこでは男は口説き、女は口説かれたりもしたのです。

しかし、うわべの生活様式が変わっても、根底の思考様式はそう簡単には変わりません。今は社会が豊かになって一人っ子が増えたので、必然的に直系家族の行動様式に戻っているのです。
つまり、家族類型学的に見て、日本の男には、自分で女性を口説いてセックスに持ち込む能力は備わっていない。結婚するには親という“強制的な出会い”が不可欠なのに、親が子の結婚に干渉しなくなったので、子は家に居続け、引きこもりやオタクになるのです。

男は口説きたくても口説くに至らず、女は口説かれたくても口説いてくれる男がいない。この状況が進めば、口説けないオタク男は全滅。女は科学の力で単性生殖するか、少数の口説ける男が複数の女性との間に子供をつくり、女性上位のアノミー社会が到来するでしょう(笑)。


■口説ける男がいたのは高度成長〜バブルまで

【930年(平安時代)】男性が女性の家に通う「妻問婚=ヨバヒ」から、徐々に「婿取り婚」へと変化。 女系家族の形態が崩れる。

【1200年(鎌倉時代)】没落した貴族や政争に巻き込まれた女性の嫁ぎ先を斡旋する「中媒」(仲人)が登場。

【1880年】大阪で山口吉兵衛が「養子女婿嫁妻妾縁組中媒取扱所」を始める。「高砂屋」として普及。

【1945年】第二次大戦で適齢期男子が減少したため、女性が結婚難に。ジルバやマンボが流行し「ダンスホール」が出会いの場に。

【1959年】皇太子明仁親王(今上天皇)と正田美智子さん御結婚。「テニスコートの自由恋愛」が話題に。

【1960年】東大と東女大、東京教育大とお茶の水女子大などの学生間で「合コン」がブームに。

【1965年】1965〜70年に、恋愛結婚が見合い結婚を初めて上回る。

【1972年】ベビーブーム世代が適齢期で空前の結婚ラッシュ。年間婚姻組数が110万件。東京五輪後の需要減にホテルが結婚式・披露宴の新ビジネスを展開。

【1978年】「サタデーナイトフィーバー」でディスコブーム到来。ナンパの場に。

【1981年】英国でチャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚。

【1987年】映画『私をスキーに連れてって』が空前のヒット。出会いの場がゲレンデに。フジテレビ『ねるとん紅鯨団』放送開始。「ねるとんパーティー」がブームに。

【1988年】ホンダ「プレリュード」、日産「シルビア」がデートカーとして大人気に。運転席から助手席シートが倒せる機能が人気だった。

【2014年】晩婚化もついにここまで!?「おひとりさま結婚式」(ソロウェディング)が登場。
 
 
 
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