現代意識潮流を探る
311877 現代女性の名に込められている思い
 
す太郎 ( 26 会社員 ) 16/01/31 PM05 【印刷用へ
生まれてから死ぬまで付き合うことになるもの、「名前」。

顔つきや体系は成長に伴い変化するが、名は個人にとって普遍的である。

名には、これから成長していく子に対する期待と希望が込められている。

「こういう人になってもらいたい」「こういうことを実現してもらいたい」

名前の流行から、女性の名前に刻まれている期待を読み解く。

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 ランキング上位の顔ぶれを見ると、なぜかよく目立つようになったのが草、樹木、花、果実など植物に関連する名前。トップ10のうち首位の「葵」(あおい……)、2位の「陽菜」(ひな・はるな……)、4位の「さくら」、6位の「花」(はな)、7位の「花音」(かのん・はなね……)と「陽葵」(ひまり・ひなた……)の6つに植物に関連する文字が登場。多くが前年よりも大きく順位を上げているのが分かる。

この6つ以外にも、「実を結ぶ」の「結」、「凛(りん)と咲く」の「凛」などを含めるとトップ10すべてが植物を連想させる名前だととらえることもできる。

 上位11〜20位以内でも、11位の「結菜」(前年3位)と「芽依」(14位)、13位の「莉子」(14位)と「咲良」(29位)、17位の「愛莉」(6位)と「愛梨」(10位)、19位の「杏」(10位)と「楓」(61位)と「杏奈」(ランク圏外)など植物に関連した名前が目白押し。人気の高まりを裏付けた格好だ。

 統計から拾い出すと、葵・菜・花・芽・莉・咲・梨・杏・楓・穂・華(凛・結)などの文字が特に好んで使われている。こうした文字を使った名前がランキングの上位を占めているといってよい。

■大震災以来、高まるブーム、奥ゆかしさ・強さ・しなやかさ……

 一体、女性名の流行に何が起きているのだろうか?

 「2011年の東日本大震災発生以来、人との結びつきや芽を出し、花を咲かせ、実を結ぶという命の大切さやたくましさ、地道に努力を続ける粘り強さを好む風潮が強まっている。こうした理由から、植物に関連した名前が増えているのではないか」。明治安田生命保険ではこう分析する。

 見かけはか弱そうだが、意外な強さを内面に秘める日本女性は昔から「やまとなでしこ」と呼ばれてきた。「なでしこ」は秋の七草の一つで山野や草原に自生し、淡紅色の優雅な花を咲かせる多年草。日本女性にはこうした植物が持つ華麗さやしなやかさ、たくましさがよく似合うということなのだろう。「奥ゆかしくてかわいらしいが、強さやしたたかさも兼ね備えた女性に育ってほしい」という両親の願いも込められているようだ。

長期的なトレンドはどうか?

 過去104年のランキング首位の変遷を振り返ってみよう。女性名の人気はほぼ10年程度を周期に「千代・文子」→「和子」→「恵子」→「久美子・明美・由美子・直美」→「陽子・智子」→「愛」→「美咲」→「さくら・陽菜」と交代してきた。「葵」が初めてランキング首位に立ったのが2002年。そして、再び首位に返り咲いた2007年以降、3位→16位→7位→11位→14位→2位→4位と推移。現在では年ごとに首位の入れ替わりが激しくなっているが、名前の表記では「葵」時代に差し掛かっているといえるのかもしれない。
 
 
 
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