世界各国の状況
311794 プーチンのシナリオ〜アメリカドルにとどめを刺す
 
中村英起 ( 56 会社員 ) 16/01/28 PM11 【印刷用へ
プーチンがいま考えていること。ロシアが米国を倒す5つのステップ
リンク より

「イスラム国」やシリア反政府勢力を攻撃し、アサド政権を支援するロシア・プーチン大統領。その狙いは原油のドル決済(ペトロダラーシステム)に代表される、戦後の米ドル基軸通貨体制の打倒にある――ロシア在住歴25年の国際関係アナリスト・北野幸伯氏が解説します。

ロシア・プーチンによる米ドル基軸通貨体制への挑戦
シリア問題の行き着く先は?「ありえるシナリオ」を検討する

(中略)

◆第1段階:プーチンは短期間で「イスラム国」を掃討する
圧倒的残酷さで、「世界共通の脅威」になった「イスラム国」。米軍は「ダラダラ」空爆を1年もつづけ、何の結果も出ていない。「本気で勝つ気あるの?」と疑いたくなるのは、ロシア人だけではないでしょう。

プーチンは、世界共通の敵「イスラム国」を3〜4ヶ月で壊滅させ、世界の英雄になります(※この「なります」は、予測ではなく、「なりたいです」という意味です。いまお話ししていることは、私が「プーチンの脳内で起こっている」ことを想像しているのです)。

◆第2段階:プーチンは、アサド政権を守る
ロシアはイスラム国と同時に、シリアの「反アサド派」を攻撃している。それで、シリア国内から「反アサド勢力」は一掃され、アサド政権が盤石になります(プーチンは盤石にしたい)。

◆第3段階:プーチンは、シリア、イランとサウジアラビアを和解させる
「中東」というと、「みんなイスラム教徒」というイメージですが、シーア派とスンニ派が争っています。もっと言うとシーア派のイランと、スンニ派のサウジアラビアを中心とする争い。

(中略)

◆第4段階:プーチンは中東の覇権を握る
アメリカに捨てられて困っているサウジアラビアとイスラエル(=ユダヤ教)。もとから親ロシアのイラン、シリア(アサド政権)。

プーチンは、イスラム教シーア派、スンニ派、ユダヤ教を和解させ、「中東の覇権」を握ります(握りたいです)。

◆第5段階:「ペトロダラーシステム」と「ドル崩壊」
アメリカは、世界一の財政赤字国、貿易赤字国、対外債務国。それでも、いままで破産していない。

その理由は、ドルが「基軸通貨」(=世界通貨、国際通貨)だからです。
第2次大戦以降、ドルと金(ゴールド)はリンクしていた。ところが、それで金がどんどんアメリカから流出して困った。そこでニクソンは1971年、「ドルと金(ゴールド)の交換をやめる!」と宣言します。(=ニクソンショック)

これで、ドルは「ただの紙切れ」になった。しかし、今にいたるまで「ドル=基軸通貨」の地位を維持しています。なぜでしょうか?

その大きな理由が「ペトロダラーシステム」。
つまり「原油はドルでしか売らない」しくみ。ニクソンは、

1.アメリカはサウジアラビアを守る
2.サウジ王家を守る

ことを条件に、「石油販売はすべてドルで行う」ことを約束させました(1974年)。OPEC諸国もサウジに従い、「石油の売買はすべてドルで」が世界のスタンダードになった。この体制は1975年から2000年までつづきました。

ところが2000年9月、イラクのフセインが「イラク原油の決済通貨をドルからユーロにかえる!」と宣言。同年11月、実際にかえてしまった。

彼はそれでどうなったか?皆さんご存知ですね(イラク戦争の公式理由=「大量破壊兵器」「アルカイダつながり」はどちらもウソだったことが明らかになっている)。これをきっかけに「ドル離れ」のトレンドが形成されていきました。

その後起こったこと。

・ユーロの流通量がどんどん増え、06年ドルを超えた
・イランが原油の決済通貨をドル以外の通貨にかえた
・中東産油国が「湾岸共通通貨」の導入を検討しはじめた
・原油高で潤っていた時代のプーチンは、「ルーブルを世界通貨にする!」と宣言していた。

これらが、「100年に1度の大不況」の大きな“裏”要因だったのです。この話、新しい読者さんには、「トンデモ系」と思えるかもしれません。しかし、証拠は山ほどあります。もっと詳しく知りたい方は、「完全無料」のこの情報をゲットしてください。
(※世界一わかりやすいアメリカ没落の真実【北野幸伯著】)

というわけで、

1.イスラム国を掃討する
2.反米親ロ・アサド政権を盤石にする
3.アメリカに捨てられたサウジと、イランを和解させる
4.イスラム諸国とイスラエルを和解させる
そして、
5.ロシアが中東の覇権を握る

その後はどうするか?

アメリカに捨てられたサウジアラビアを説得し、「原油の決済通貨をドル以外にさせる」これで、アメリカの覇権は終わりです。

もちろん、既述のように、これは私の想像にすぎません。しかし、「ロシアに25年住み、プーチンを観察してきた男(=私)の想像」なので、全然「ありえない」というわけでもありません。

さらに、仮にプーチンがそう考えていても、「相手がいる」話ですから、うまくいくかもわからない。ロシアも、「制裁」「原油安」「ルーブル安」で相当苦しいですから。

いずれにしても、「シリア」「ウクライナ」「東、東南アジア」どこを見ても、「戦国時代」です。

(引用終わり)
 
 
  この記事は 311669 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_311794

 この記事に対する返信とトラックバック
318819 世界一わかりやすいアメリカ没落の真実(1) 佐藤晴彦 16/08/24 PM08
311899 ロン・ポールの警告「2016年2月19日 ドル完全崩壊」 加藤俊治 16/02/01 AM10

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp