国家に代る新しい社会統合機構とは、何か?  
30280 超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
 
四方勢至 ( 老年 編集 ) 02/05/07 PM06 【印刷用へ
霊長類の場合、樹上という第四世界を手に入れたために、外敵との闘争よりも同類との闘争の方が主要な課題となり、この新しい状況(外圧)に適応すべく(同類闘争に対応する本能など存在しないので、本能を超えた)共認機能を形成していった。(実現論1_4_00『サル時代の同類闘争と共認機能』を参照して下さい。)
最先端の同類闘争に適応すべく形成された共認機能、とりわけその最先端の評価共認は、全ての本能を自らの下に収束させた統合機能となり、同時に(全ての機能を収束させている訳だから)最大の活力源ともなる。
(注:詳しくは、最先端圧力たる同類闘争の圧力に適応する為の最先端機能である共認機能、およびその共認内容を最適のものに収束=統合させる評価共認という、二重に塗り重ねられた共認機能が、個体(の機能or意識)や集団(の成員)を収束=統合させる統合機能となっている。)
これが、霊長類の本質であり、我々が霊長類を共認動物と呼ぶ由縁である。

しかし、重要なのは圧力源である。同類闘争の圧力は、他集団さえ居れば、必ず発生する。そして、猿類・人類は、この圧力を進化の源泉としてきた。従って、同類闘争の圧力こそ、人類の永遠の圧力源=活力源だと云えるだろう。
この点(同類闘争を圧力源にしているという点)は、次代の社会統合の仕組みを考える上で、決して忘れてはならない基礎条件である。

人類は、樹上機能(足の指で枝を掴むことが出来る)を失ったカタワのサルであり、再び外敵圧力をはじめとする圧倒的な自然圧力に晒されることになったが、その場合でも、本能上の武器を失った人類は、より一層、最先端機能たる共認機能にすがるしかなく、従って、共認機能⇒評価共認機能が人類の統合機能である点は、不変である。
従って、人類にとっては(おそらくは社会を統合する場合でも)、評価共認こそが、最も肉体化された最適・最善の統合機能であると云えるだろう。

しかし、共認機能は、互いに顔の見える範囲の個体と集団の統合機能であって、そのままでは集団を超えた数百万人もの社会空間を統合する事は出来ない。
事実、約一万年前、人口が増え同類闘争の緊張圧力が高まってきた時、人類は共認原理を集団外にも延長して贈り物(注:それは共生・取引適応の一種でもあるが、私権に基づく交換とは異なる)etcを通じて友好関係の維持に努めたが、約6千年前、外敵闘争の圧力が弱まって性闘争が顕在化し、規範破りの不倫駆け落ち集団によって掠奪闘争の火ぶたが切られた時、共認機能だけでは成す術もなく、本源集団はことごとく蹂躙されていった。(実現論2_1_00『人類の同類闘争=性闘争から掠奪闘争へ』を参照して下さい。)
 
 
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_30280

 この記事に対する返信とトラックバック
228844 同類闘争の圧力こそ、人類の永遠の圧力源=活力源 やまと 10/03/24 PM08
228038 期待応望の渦中に入る 天心 10/03/11 AM11
228026 同類圧力は最大の圧力源=活力源 ⇒ 圧力の中身は「みんな期待」へ 橋本宏 10/03/11 AM02
227988 共認機能の二重の塗り重ね 安藤広海 10/03/10 PM04
225516 【図解】人類の永遠の活力源が同類闘争の圧力なのは何で? みのり 10/01/31 PM04
222401 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界〜外圧の変化 木田彩美 09/12/21 PM11
217827 顔の見える範囲を超えた共認の場はすでに実現されている スガイク 09/10/22 AM11
217782 より多くの人と共認できた方が充足できる♪ 三輪歩未 09/10/21 PM08
217708 収束って… 観念って… kihorine 09/10/20 PM10
人類の起源−1〜初期人類の逆境と圧力源=活力源 「知られざる人類婚姻史と共同体社会」 09/09/29 PM07
216056 「出口」とは何か? 田中直人 09/09/29 PM05
216051 事実による基礎条件 マニマック 09/09/29 PM04
215982 我々の大多数が、先史時代を知らない 松井英仁 09/09/28 AM08
211405 始原人類は共認機能にすがる事で観念機能を生み出し自然圧力に対応した。 向芳孝 09/07/24 AM07
210854 観念機能を生み出したのは自然に対する評価共認か? 多田奨 09/07/15 PM10
210839 評価共認による社会統合は実現段階に入った 新川啓一 09/07/15 PM06
207903 ★同類闘争の圧力が最大の圧力源=活力源 かなめんた 09/06/01 PM00
207889 全ての本能を評価共認の下に収束させるとは? 鈴木康夫 09/06/01 AM01
207846 市場の掠奪存在 わっと 09/05/31 PM00
207314 共認統合を社会に広げるにはどうする? 佐藤晴彦 09/05/24 PM00
207205 同類闘争の圧力と共認統合の限界【図解】 星埜洋 09/05/23 PM04
205687 市場原理は、人類本来の集団統合様式に反している 匿名希望 09/05/02 PM07
205572 【幹図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 ちよ 09/04/30 PM11
205571 【幹図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 ちよ 09/04/30 PM10
205080 「共感」と「共認」の違い 佐々木尊一 09/04/24 PM00
202655 【幹図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 浅見昌良 09/03/22 AM02
202645 集団統合に見るチームワーク 井上光利 09/03/22 AM00
202589 新たな統合機構 の必要性 八代至誠 09/03/21 AM09
197647 活力は評価共認 佐々木尊一 09/01/18 PM02
197033 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 宮本昇 09/01/11 PM03
196937 るいネットには共認統合の限界を超えていける可能性がある スガイク 09/01/10 PM06
193343 樹上に上った真猿 kuwavillage 08/11/27 PM04
192662 活力を失いつつある現代人 鳴尾浜の大魔神 08/11/19 AM09
192568 本能と共認機能の違いは? 千葉裕樹 08/11/18 AM08
190891 圧力▼は、悪循環のもと。 Svengali 08/10/28 PM07
190885 頭を使えば使うほど充足できる時代 ジャック・ダニエル 08/10/28 PM06
189949 共認動物であるサルと人間の共認機能の範囲 三浦由衣 08/10/18 AM00
188192 圧力源=活力源 ゆ〜た 08/09/30 PM07
188111 元気=やる気(活力)↑↑ 八木佳世 08/09/29 PM07
188098 気候変動と霊長類 金澤良 08/09/29 PM04
182132 るいネットは共認機能の限界に挑戦している 磯貝朋広 08/07/26 PM02
182120 本源原理(共認機能)から私権原理(力の原理)への転換 村田貞雄 08/07/26 AM09
182013 評価さえされなくなった孤独→負活力の暴発:アキバ事件 橋本正雄 08/07/24 PM10
181292 必然的だったネットの発明 福ちゃん 08/07/15 PM08
181288 次代の社会統合で不可欠なものは? 坂口満雄 08/07/15 PM07
180278 観念機能・共認機能獲得の原点に、精霊をみた 山田徹 08/06/29 PM07
179835 共認闘争 匿名希望 08/06/24 PM09
179683 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 西知子 08/06/22 PM09
178448 表情から読み取れる情報量 R 08/06/05 AM05
177982 人類の観念機能は極度の外圧からの進化 匿名希望 08/05/31 AM06
177755 まずい料理に「美味しくない」と言えるか? 猪飼野 08/05/29 AM00
177299 共認統合の限界と可能性 彗星 08/05/24 AM01
177287 私権時代の共認内容と評価共認は一面的で都合のいい内容ではないだろうか? 近藤文人 08/05/23 PM10
177024 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 ヘッドフォン 08/05/21 PM00
176996 観念の使い道 匿名希望 08/05/21 AM01
176950 苦しい状況での仲間☆ 匿名希望 08/05/20 PM04
176521 「統合」と「充足」 風声 08/05/15 PM09
176434 あだ花 ウルトラ・マンジロウ 08/05/14 PM09
176382 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 雑司ヶ谷 08/05/14 PM00
176362 圧力を感じ取る力 ふうらいぼう 08/05/14 AM06
175592 投資(バクチ)禁止の共認形成が、求められている。 新井弘 08/05/02 PM00
174960 国家とは、権力が領域と人民を内外の干渉を許さず統治する存在!? STP 08/04/24 PM09
172036 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界(修正版) 三輪歩未 08/03/07 AM11
170041 必要なのは、共認機能を収束させる新たな統合機能 浅見昌良 08/01/30 PM11
170039 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 dou 08/01/30 PM11
170037 共認機能があるだけでは足りない HAYABUSA 08/01/30 PM11
169986 人類の不変構造を押さえずして次代は読めない 新川啓一 08/01/30 PM08
169979 最先端機能を生かすには闘争圧力の把握が必要 長谷川文 08/01/30 PM06
168324 共認機能そのままでは社会が統合できない理由とは何か 佐藤晴彦 08/01/02 AM00
168073 評価共認域を拡大することが社会統合への道 星埜洋 07/12/29 PM00
168066 共認機能による統合の限界(アメリカ大陸では?) 田村正道 07/12/29 AM08
168050 【幹図解】 同類闘争の圧力と共認統合の限界 岸良造 07/12/29 AM00
166064 新たな統合原理による社会統合 山名宏明 07/11/28 PM00
165975 相手の評価や表情そのまま受け止めることで活力が沸いてくる 匿名希望 07/11/26 PM06
165896 技術習得や資格取得を活力もって臨むには? 末廣大地 07/11/25 AM06
161965 自我は評価共認によってあぶりだされ、評価共認によって封鎖される 小林雅志 07/09/24 AM00
161905 人類の永遠の活力源 磯貝朋広 07/09/23 AM10
161650 日本への外圧が格段に高まってきた。どうする? 井上宏 07/09/19 PM10
161643 【図解】同類闘争の圧力と共認統合の限界 前山薫 07/09/19 PM08
155508 外圧=闘争圧力の把握が、すべての可能性のもと みに とまと 07/06/28 PM04
155496 評価共認がなんで統合機能になるのか、また、なんで活力源になるのか。 大西敏博 07/06/28 PM00
148947 【図解】同類闘争の圧力と共認統合の限界 鈴木康夫 07/04/08 PM09
148937 評価共認の中身こそ活力の生命部分 大嶋洋一 07/04/08 PM05
148848 顔の見える関係から共認内容の見える関係へ 鈴木龍也 07/04/07 AM10
142127 課題・役割の共認は秩序(統合)を創り出す 志水満 07/01/12 PM06
141913 同類圧力を感じる「場」に参加することは、最大の活力源と成り得る 山田孝治 07/01/10 AM09
141911 本能上の武器を失った「人類」 峯川満章 07/01/10 AM08
141903 約6千年前の人類の選択したこの方針が、現代社会の問題の根本原因 新井弘 07/01/10 AM02
141901 共認機能による集団の統合限界とは 佐藤晴彦 07/01/10 AM01
141532 超・集団と評価共認 笠原光 07/01/03 AM01
141209 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 岡本誠 06/12/29 AM09
141125 観念の背後にある、事実に基づく構造認識。 ひろいち 06/12/27 PM11
140923 次代の圧力源は? 是永恒久 06/12/23 PM05
140911 共認統合を支える評価指標の大事さ 山本豊 06/12/23 PM01
140908 同類闘争圧力は、同類同士の関係の中で生み出される同類圧力の一つ。 近藤文人 06/12/23 PM01
140847 集団は主圧力が転換したとき、共認原理で新しい統合原理を生み出し同類闘争を制覇する 馬場康一郎 06/12/22 PM09
140805 ■観念獲得ありといえど 日浦雅俊 06/12/22 PM02
140686 二重に塗り重ねられた共認機能が統合機能となる 宮谷和枝 06/12/21 AM01
139715 同類闘争の圧力こそ人類の圧力源=活力源という普遍的構造 STP 06/12/09 PM07
139708 圧力と活力の連動 近藤文人 06/12/09 PM05
139692 圧力と闘争の肯定視 近藤文人 06/12/09 PM01
139430 社会統合と共認機能 野田雄二 06/12/06 PM07
139092 同類圧力を顕現させる場=ネット 太刀川省治 06/12/02 AM10
137840 二重に塗り重ねられた共認機能 小松由布樹 06/11/18 PM06
137805 永遠の活力源!! 鹿村幸代 06/11/18 AM08
137156 【図解!】同類闘争の圧力と共認統合の限界 ぴんから体操 06/11/11 PM05
137130 共認統合の限界を超える社会統合機構 渡辺卓郎 06/11/11 AM05
133785 【図解】超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界 久保田彰子 06/10/10 PM09
107891 約6千年前の出来事に疑問 塩貝弘一郎 06/03/23 PM10
102107 やがては政治は国民の手に 津久田博之 05/12/06 PM09
島国と大陸の違いって? 「〜恋愛の行方〜」 05/11/19 AM03
96667 同類闘争の圧力が最大の活力源 山崎許子 05/09/01 AM00
94244 世界中、序列国家だらけなのはなんで?部族連合の必然 平野令 05/07/10 PM00
93305 共認が国家を超えるために ルイジ・ヴィトン 05/06/25 AM00
92759 本当に社会を変えるために必要なこと ルイジ・ヴィトン 05/06/15 PM11
92750 活力源とは。 大島健男 05/06/15 PM10
90863 あともう少し。 奥澤健 05/05/16 PM07
90742 同類圧力と活力と評価 サムライ\(`O´θ/ 05/05/14 PM10
89379 戦争<同類闘争 山田渉 05/04/22 PM11
88363 「戦争がなくならないのは?」の1回答 斎藤一浩 05/04/04 PM10
85765 本源集団が略奪集団に悉く解体されたのは何でだろう? 沼田竜一 05/02/16 AM00
84012 共認機能、6千年後のリベンジ 太刀川省治 05/01/14 PM11
30654 新サル時代 岡村基之 02/05/11 PM11
30342 「同類圧力」を活力源に。 ゲン 02/05/08 PM01

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 滅  亡
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
私権社会の打破のために
遺伝子の共同体
「利己的な遺伝子」を切開する 1
「利己的な遺伝子」を切開する 2
実現論の形成過程
闘争と生殖の包摂@
闘争と生殖の包摂A
自我が邪魔をして心を開けないセックス
近代思想の結果が、現代
転換期の女たち
夜這い婚
漱石をねじ曲げる「奴隷」たちへ
「自我=エゴ」を制御するもの
相手尊重の意識の原点は?
規範意識の形成の土台は? 
大転換期の予感と事実の追求
現代の神官=社会統合階級の欺瞞
個人主義者の詭弁 個人と自我
個人主義の責任捨象と言い逃れ
現状の経済システムに問題あり

『るいネット』は、35年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp