市場の支配構造
297942 製薬会社の驚くべき業界「利益率」 
 
森敏幸 ( 27 会社員 ) 14/11/15 PM09 【印刷用へ
国際金融資本と製薬会社は密接に関係していることが疑われる。
「薬は大半が石油から作られる」事を、大半の人は知らない。

製薬会社と国際金融資本との構図を抑える前提とし、製薬業界とはどのような業界か、今回は収益という観点から捉える。

実は海外の大きな会社(例えばコカコーラとかIBMとか)500のうち、製薬会社は上位を占める。

『製薬会社10社の利益の合計(359億ドル)>他の企業490社の利益の合計(337億ドル)』
(2001年のフォーブス誌より)

では、なぜこれ程まで「利益」をあげられるのだろうか。
利益率についての説明を『ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実 マーシャ・エンジェル (著)』から引用する。

(引用↓)
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『1990年の時点で製薬大手10社(その中にはヨーロッパの製薬会社も含んでいるが)は売上のほぼ25%の収益を上げ、ビル・クリントン大統領の医療制度改革案が出された時の落ち込みさえなければ、次の10年間も利益率はほぼこれと同じ程度だったはずなのだ。(むろん、収益の絶対値は、売上が増え多分増加したのだが)。

2001年フォーチュン500の中のアメリカの製薬大手10社(それは世界の収益性の高い製薬会社上位10社と完全に同じものではないが、両者の利益率はほぼ等しい)の純収益の平均は、アメリカのほかの全産業と比べダントツに高かった。

これは売上に対しても(18.5%)、資産に対しても(16.3%)、株主の持分に対しても(33.2%)、いずれで比べてみても高かったのである。これは驚くべき収益性である。

比較のために数字を上げてみると、フォーチュン500の製薬産業を除く他の産業の純利益の中央値は、売上に対してもたった3.3%しかないのである。利にさとく、国の上層部にも顔が利く商用銀行でさえも第2位で、製薬業よりも収益性はグッと低く、売り上げに対する利益率は13.5%でしかなかった』(P22)

==========
(引用ここまで)

要約すると、2001年の状況は下記となる。
•大きな企業の利益率の中央値: 3.3%
•製薬大手10社の利益率  : 18.5%
(1990年の時点では「25%」)

ここでのポイントは「1990年」という時代背景にありそうだ。
アメリカでの製薬会社の成長の裏には、この時代が関係している。この時代にアメリカ政府は、製薬業界を成長業界と位置づけ、国策として推進し、現在のTPPにおけるアメリカの医薬品の優位性を作り上げた。

つまり、政府の後押し(国策レベル)で成長した産業である。
なお、「パンデミック⇒マスコミの危機感の煽り⇒ワクチン馬鹿売れ」という構図も、こうした利益に大きく影響を与えているだろう。
 
 
 
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