子育てをどうする?
294174 幼少期に最も大切な「感謝の心」
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 14/08/20 PM06 【印刷用へ
シュタイナー教育といえば、シリコンバレーで働く高学歴・高収入の親たちが子供を通わせるなど、近年、エリート教育の新しい選択肢として関心を集めている。しかし、日本では、いまだに一部の自然育児派の親の関心を引くに止まっているのが現状だ。これは、日本ではシュタイナー教育に関して「芸術教育」や「なんとなく優しそう」といったイメージが先行して、その教育手法に関して科学的な考察が与えられていないせいだろう。

シュタイナー教育を取り入れた幼稚園では、たしかにピンクのカーテンに木のおもちゃ、それに歌と踊り、自然素材の羊毛や蜜ろう粘土でモノ作り、にじみ絵といった優しいイメージの遊びや主活動が行われる。しかし、これらの活動は、自然派の親の興味を引くための単なるレトロ趣味ではなく、哲学者であるルドルフ・シュタイナーの人間観に基いて注意深く設定されたものである。その奥にある本質は何だろう?

先日、シュタイナー関係の教育者の方にお話を伺った。そもそも幼児を教育する目的は何なのか。シュタイナー教育では、0〜7才までの子供に最も大事なものは「感謝の心」だという。それを培うことが幼児教育の目的であるという。感謝する心は、その後の長い人生で、あらゆる苦境やネガティブな物事や体験をプラスに転換する力になるという。たしかに、生きる力の核となる「感謝の心」は、現代のような混迷の時代を生き抜くための最も重要な要素かもしれない。なるほどと感心した。知育や早期教育など頭脳の開発に焦点をおき、目先の成果だけを狙った現代の一般的な幼児教育とは大きな隔たりがある。(※もともとシュタイナーは社会を良くするために、晩年、教育に関わるようになった。そして、教育の中でも幼少期の教育の重要性を痛感していた)

シュタイナー教育では、人間の成長を七年ごとに分け、産まれてから小学校に上がるまでの最初の七年は、「第1七年期」と呼ばれる。この期間は頭脳を酷使するよりも肉体を動かすことと、そこから育まれる「意志」を成長させることが課題とされる。人間の土台作りの期間である。そして、その意思を健全で強いものに育むには、子供が「周りの世界は善であふれている」と素直に受け取れる調和した環境作りが必要となる。そのためにピンクのカーテンや木のおもちゃや羊毛など穏やかな刺激や環境が用意され、テレビやゲームではなく、やさしい歌や踊りがある。そして、食事の前には感謝のためのお祈りが習慣的に歌われる。

近年、「感謝の心」が病気を癒したり、健康増進効果の他にも学習効果やアスリートのパフォーマンスも高めることが科学的に解明されつつある。大人になってから、「感謝の心」を持つように心がけることも大切だが、幼少期から自然に身につけておけば、これほど大きな財産はないだろう。
 
 
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