健康と食と医
293480 ミネラルとビタミンがいかに重要か?
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 14/08/12 AM09 【印刷用へ
 栄養学では、炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素に加え、ビタミンとミネラルが大切なことは広く知られている。今では、ビタミンやミネラルという言葉を知らない人はいない。しかし、それがなぜ必要なのか、上手く説明できる人は少ないのではないか。

ビタミンとミネラルの重要性を社会に知らしめたのは、アメリカの化学者ライナス・ポーリング博士。彼はマルチな科学者で、量子力学、無機化学、有機化学、金属学、免疫学の他、生体分子や酵素反応に精通し、ノーベル化学賞を受賞している。彼が残した興味深い言葉は、「あらゆる疾病の原因をたどると微量有機ミネラルの欠乏に辿り着く」というもの。その意味することは何か?

ビタミンもミネラルのどちらも体内酵素の活性に欠かせない。そして、体内酵素は呼吸、消化、代謝、免疫、排泄などすべての生命活動に関与している。つまり、ビタミンやミネラルが不足すれば、働かない酵素が出てきて、生命活動のどこかに支障をきたし、その結果、病気になり、欠乏が続けば、死に至るという仕組みだ。

例を挙げれば、ビタミンCが欠乏すれば、壊血病になり、ビタミンB1が欠乏すれば、脚気になる。同様にミネラルでも、カルシウム不足は、動悸、不眠、高血圧、白髪をもたらし、マグネシウム不足はうつ、神経過敏を引き起こし、ナトリウム不足は、食欲減退と体重と筋肉の減少をもたらす。

詳しくは→ミネラル不足による人体の症状
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●酵素に欠かせないミネラル

酵素の活性に欠かせないビタミンとミネラルのうち、優先的に必要なのはミネラルである。まず土壌にバランス良く、多種類のミネラルがなければ、フルーツや野菜の中に充分なビタミンが作られない。また、酵素はタンパク質の紐の形をしているが、中心核に座る「ミネラル」がなければ、その立体構造を維持できず、働くことができないからだ。

さらに各酵素はそれぞれ一つの働きしかできない。たとえば、唾液中のアミラーゼはデンプンを糖に分解する仕事しかできないし、胃のペプシンはタンパク質を分解する仕事しかできないため、生命活動の種類だけ、酵素の数が存在する。そのため、体内には数千種類の酵素(情報によって3000種・5000種〜2万種以上と開きがある)が存在すると推測される。そして、そのどれもが各酵素に合ったミネラルを必要とする。たとえば、多種類の酵素の活性に欠かせない亜鉛が不足すると、糖尿病、肝臓病、月経困難、性欲減退、味覚異常、脱毛など多岐にわたる症状を引き起こす。

亜鉛以外にもカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウム、硫黄など比較的体内に多く存在するミネラルがあり、これらも当然必要だが、その他、体内で鉄分より少ない微量元素(微量ミネラル)と呼ばれる存在も欠かせない。微量元素は、鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、ヨード、クロム、セレン、リチウム、モリブデン、ケイ素、バナジウム、金、銀など数十種類に上る。老化防止=アンチエイジングに欠かせない抗酸化酵素(SOD)やカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼを活性化させるには、亜鉛の他にマンガン、銅、セレン、鉄などの微量元素が不可欠であることがわかっている。

●ミネラルとビタミンがいかに重要か

インスタント食とファストフードばかりで、ミネラルとビタミンがゼロの食事を2年以上続けると、突然死のリスクが高まると言う専門家の意見がある。直接、耳にした突然死のケースでは、死亡したのはいずれも独身男性で食生活が乱れた人たちだった。加工食品、インスタント食、外食、ファストフード漬けの食生活は、30代や40代でも突然死する危険性があるということだ。

インスタント食品やファストフードには、ビタミンとミネラルはほとんど存在しておらず、微量元素に至っては皆無だろう。しかし、微量元素不足という点では、スーパーの生鮮食品も同じである。加工食品やジャンクフードほどではないにせよ、化学肥料と農薬で育った野菜やフルーツは、自然のミネラルバランスに優れた土壌で育てられた有機や自然栽培物の作物に比べ、ビタミンだけでなく、その元になる微量元素も当然少ない。
それは器械で測定しなくても、食べてみれば、そのみずみずしさや味の違いなど、カラダの感覚でわかるほどだ。

ビタミンとミネラルを摂るには、土と太陽の恵みと農家の働きに感謝しながら、質の良い有機農産物や自然栽培の野菜やフルーツを味わって食べるのが一番だろう。

●ライナス・ポーリング
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