健康と食と医
293312 人間に必要なのは、生鮮食品=ローフード=酵素
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 14/08/08 PM01 【印刷用へ
 食べ物が人間の体内で消化される仕組みは中学の理科で習う。消化酵素と食べ物の関係が中心だったと記憶している。

食べ物が消化される時、各消化器官から特有の消化酵素が分泌され、食べ物が吸収されやすいように細かな分子に分解される。口では、唾液中のアミラーゼという酵素が食物中のデンプンを分解し、胃では胃液中のペプシンという酵素がタンパク質を分解する。そして、肝臓で作られた胆汁が脂肪の分解を助け、すい臓で作られるすい液の複数の酵素は、デンプン・タンパク質・脂肪のすべてを分解する。そして、分解された栄養分(アミノ酸・糖・脂肪酸など)は小腸の柔毛から吸収される。

ここまでは、中学で習う消化の仕組みだが、現実の人生で健康に生きていくためには、消化酵素だけでなく、酵素全体の働きを知り、そこからどのような食べ物がカラダに必要か知っておくことが必要になる。

人間のカラダと酵素について

唾液中のアミラーゼにしろ、胃液中のペプシンにしろ、これらの酵素がなければ人間は食べ物を消化できないし、そこからエネルギーを得ることもできない。さらに言えば、消化酵素だけでなく、酵素は消化以外にも、ある物質が別の物質に変わる時に、常に介在する必要不可欠な触媒である。そのため、人間の体内において、酸素を細胞に取り込む時の「呼吸」、栄養素の「吸収」、栄養素の「運搬」、そして、栄養素をエネルギーに変える「代謝」、さらには不要となった老廃物の「排泄」、その他にもウイルスなど外部の侵入者から体を守る「免疫系」など、全ての生命活動に関わっている。これら多種多様で複雑な生命活動を維持するために、体内には数千種類(情報によっては二万種以上)の酵素が存在しているという。これらを体内酵素と呼ぶが、酵素にはフルーツや野菜などの植物、動物の体内、その他酵母などの微生物中など、体外に存在する酵素が数多くあり、これらを体外酵素と呼ぶ。そして、体外酵素の中でも人間にとって必須のものは、ビタミンと呼ばれる。

ビタミン(生理活性物質)の多くは、体内酵素が働くために必要な補酵素である。そのため、あるビタミンが欠乏すると、そのビタミンを必要とする酵素が働かなくなり、代謝異常や代謝不全の症状が現れる。
たとえば、ビタミンC(アスコルビン酸)はコラーゲンの生成に必須だが、ほとんどの哺乳類は体内で合成できるため、外部から摂取する必要がない。しかし、人間や霊長類の多くは体内で合成できないため、食べ物から摂る必要がある。16世紀に始まった大航海時代には、長い船上生活で生鮮食品の摂取不足からビタミンC欠乏が起こり、壊血病で多くの船員が死亡していた。その後、18世紀にイギリス海軍の医師が新鮮な野菜や果物、特にミカンやレモンなど柑橘系の果物を摂ることで壊血病が予防できることを発見した。(ドイツの場合は、キャベツを乳酸発酵させたサワークラウトで壊血病を予防した)

このように、フルーツや生野菜などの生鮮食品が人間に必須の食べ物であることは、ビタミンCの摂取に限ったことではない。フルーツと生野菜には、その他多くの酵素やビタミンやミネラルが含まれる。そして、酵素やビタミンは熱で活性を失うものが多い。そのため、食材は生か生に近い状態で摂ることが望ましい。すべての野生動物は果実食、草食、肉食に限らず、生食である。さらに人間の場合は、洋の東西を問わず、古来から醗酵という形で、食品中の酵素を増やして体内に取り入れることもしてきた。ヨーグルト、チーズ、ピクルス、味噌、醤油、納豆、漬物などである。
しかし、食材の加工は、酵素を増やすことがある一方、加熱調理の場合には、酵素の多くが損われてしまう。ジャンクフードやインスタント食品はもちろんのこと、家庭料理でも加熱食や加工食品ばかりでは、酵素不足から様々な体調不良が起き得るので気をつけたい。

酵素という観点からすると、人間にはフルーツや生野菜など、生鮮食品(魚や肉も含めて)は不可欠なものだといえる。全てを生食(ローフード)にすることは難しいが、生食の割合を少しでも増やすように心がけることが、健康な食に対する基本の考え方だろう。
 
 
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