子育てをどうする?
292951 【高齢者活用子育て支援事業】の事例紹介:親の居場所をつくる
 
glasspot ( 25 会社員 ) 14/07/30 PM00 【印刷用へ
現在日本では、少子高齢化が進み、それを食い止めるためにも社会全体での取組みが必要となってきています。
 以下の事例は、行政と地域が一体となって行っている育児の取り組み例です。

以下(リンク)(リンク)抜粋
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地方公共団体名:東かがわ市

事業名:地域組織活動育成事業

事業年度:平成16年度〜

事業主体:にこにこクラブ

■公的支援のない土日に活動
 
 子どもと子育て家庭を取り巻く環境は、近隣関係の希薄化、子育てに対する価値観の移り変わり、就業構造の転換、働く父母の労働体制などのさまざまな要因によって大きく変化し、子どもを生み育てにくい状況となっている。

 市では平成17年3月、「東かがわ市次世代育成支援行動計画〜東かがわにこにこプラン〜」を策定し、地域全体での子育て支援、親と子が健やかに生活するための支援など5つの施策に沿って取り組んでいる。
 ところが、市母子愛育会などの子育て支援活動は平日が中心のため、土・日や休日となると母親同士が子育ての悩みや思いを気軽に話し合える場がなかった。
 
 「ならば、自分たちで土・日にも母親同士が集まれる場所をつくろう」と思いを共有する母親たちが声を上げ、公的な支援活動のない土日に、自らが子育てボランティアとなって運営するサークルが誕生した。それがにこにこクラブである。

■廃園施設を有効活用
 
 廃園後、地域住民の集いの場として使用されていた旧松原保育所は、郷愁を感じさせる木張りの床や広々とした園庭が特徴である。にこにこクラブは、施設の特徴もさることながら、地域に親しまれている施設ならば子どもだけでなく大人でも気軽に立ち寄れるのではないかと考え、この施設を活動の拠点にしようと計画を進めた。
 
 施設の利用について、相談を受けた市は、クラブを交えて、施設の利用者である地元自治会や老人会と電気代の負担割合や施設の管理方法などの調整を行い、関係団体の合意形成を図った。
 
 活動開始時には、地域の児童館の協力で本やおもちゃの寄贈を受けたり、県内で子育て支援活動に取り組む団体の代表を招いた講演を行い先進事例を学んだりした。

■つながりは無限大

 活動が活気を帯びてきた背景には、スタッフや参加者の人脈を最大限に活用してイベントの講師を探したり、アンケートをしてイベントの企画を募ったりと、スタッフや参加者を問わず、共同作業をしているうちに、人と人との縁がしだいに深くなってきたことが挙げられる。
  また、活動拠点のニコニコ広場(旧松原保育所)は、本やおもちゃに限らず、ジャングルジムや滑り台など大きな遊具も各方面からの寄贈が重なり充実。さながら室内遊園地のように楽しい空間が形成されている。

■地域との連携を模索
 
 また、地域でのつながりを豊かにするには、出会いと交流の場づくりが欠かせない。これまで以上に地域の高齢者との交流の機会を設けるなど、もっと積極的に地域との連携を深める工夫が不可欠である。「点」ではなく、スタッフや参加者のネットワークを最大限に活かした「面」としての広がりが重要になってくる。

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地方公共団体名:須坂市

事業名:ふれあいサロン運営事業

事業年度:平成16年度〜

事業主体:NPO法人へそのお

■自宅開放からのスタート

 この活動は、平成8年から拠点である代表者の自宅を開放し、誰もが気軽に立ち寄れる場所を提供していたところから始まった。
 集まった母親たちが次第に心を開き、本音を語るようになると、相談相手がそばにいないことで、子育てに行き詰まり、子どもを愛せなくなったり、虐待につながるような気持ちを抱く母親も少なくないことがわかった。

 多くの母親は「子育ては孤独で大変」と捉えていることが現実だった。しかし「子育て」は一人でするものでなく、仲間や相談相手がいたり、受け皿があることにより「子育ては楽しく大切なもの、人を育てる素晴らしいもの」となるものであることを認識し、共感して欲しいと感じていた。
 

■広がるネットワーク
 
 共感できる場での話から、共通の話題や同じ悩みを持つ者の会が枝分かれのように自然発生的にできあがり、更に問題を追求したり、解決策に近づいたりと、より深い情報交換の機会が持てるようになった。
 これにより、つながりも深まり、母親同士で情報提供ができたり、お互いの体験事例を話すことで、自らの育児の参考にすることができるなど、ネットワークが更に広がってきている。

■当事者力を身につける
 
 母親同士のつながりも深まり、お互いに助け合いができる仲間作りができあがっている。
 
 自分の子育て環境とは違う状況があることを知り、悩みなどを共感し合うことにより、セルフヘルプの意識が高まり、自分が経験はなくてもその人の話を聴いたり、その背景や生活ぶりを「知る」ことで、支援する側に立てる親も多くなってきている。困った時に助け合える仲間作りができ、子育てにも前向きになってきた。 
 
 共通の悩みを抱えている人の情報を持っているだけで、人と人とをつなぐことができ、同じ地域に住むもの同士、同じ悩みを持つもの同士が、一人で抱えずにネットワークを作れば、何倍もの力となり、その問題ともしっかり向き合えるという効果にもつながっている。
 また、実際に当事者ではなくても、悩みを抱えているという事を理解してもらえることで、同世代の仲間だけでなく、地域の異世代の「ご近所さん」から、昔からの智恵を伝授してもらったり、助け合ったり、支えあったりできる地域ネットワークが生まれると考えている。
 
 
 子育てに関する情報交換ができ、ネットワークも広がり、サロン活動の新たな要素とし、また、地域全体を利用しての子育てネットワークを作るためにも、今後の事業に活かすことができるものと考える。
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以上抜粋
 
 
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