企業を共同体化するには?
292839 見直される社員寮〜そこにはもはやプライバシーという弊害は無い〜
 
匿名希望 14/07/27 PM01 【印刷用へ
社員寮はプライバシーが無いなどと敬遠される傾向にもあるが、プライバシーを超えた本物の仲間関係がそこにはある。


元気な会社の社員寮〜日本郵船&三井物産編リンクより引用


寮祭≠通じ共同生活のメリットを再確認


 日本有数の歴史を持つ企業でも、寮の存在が見直されている。例えば日本郵船だ。同社には海上社員と陸上社員がともに暮らす寮がある。自身も若手時代に寮生活の経験を持つ総務グループ長・三戸秀國氏は、これが人間教育の場になるのだと話す。

「弊社の寮は海上社員と陸上社員の懸け橋になっていました。私を含め、寮に住む人間は、先輩にお酒を飲まされ、語り合う中で、自然と船乗りの気質や規律正しさなどを学んできたのです」

 しかし、3年前、彼が再び単身赴任者として寮に入ると、かつての緊密な人間関係はなくなり寮生同士が他人行儀なマンションのようになっていた。そこで三戸氏は、せめて交流を増やしたいと考え、若手の有志とともに寮祭≠企画した。三戸氏の「みんな参加してくれるのか?」との危惧は杞憂に終わった。若手の陸上社員・西英樹氏が話す。

「寮祭に参加して、オフィスではわからない同僚や先輩の人となりに触れることで、業務の相談も気軽にできるようになりました。寮祭は、昨年も開催しましたし、今年も開催するでしょう。仕事にもいい影響を及ぼしますからね」

 さらに三井物産。人材開発室マネージャーの杉生元氏が話す。

「00年、寮は廃止され、しばらく借り上げマンションを使っていました。しかし、人間関係の形成には、担当業務や所属部門を超えた「横のつながり」も重要という考えに立ち戻り、06年に寮を復活させました。商社では、年齢も専門も異なる人間との交流が重要になります。海外出張に行く時など、駐在経験がある寮の先輩に電話を入れ、現地の情報や人脈を教えてもらうなど、横のつながりを活用すると、出張先でのビジネスがスムーズに行くことが多いのです」

 同社の寮でも近年寮祭≠開催。若手有志が企画し、東京都内6か所の寮が集結、スポーツ大会を行なっている。そして……。

「先日など、夜中の3時半に叩き起こされ、自転車で鎌倉に行こうぜ!≠ニ言われましたよ(笑)」(三井物産・野田剛史氏)

 こんな青春小説のようなつながりが、社会人になってからも寮では生まれるのだ。同じ釜の飯を食い、裸のつきあいをすることで、若手社員の視野は広がり、創造力も高まっていく。ビジネスを取り巻く環境が大きく変化している時代だからこそ、その力こそが、会社の体力、競争力に直結するはずだ。今こそ、寮”を見直すべきではないだろうか。


◎円滑なタテ関係がワイルドな開拓精神を育む
日本郵船
船乗りである海上社員と、事務系の陸上社員が共に働く同社。横浜・綱島には、海上社員、若手の陸上社員、単身赴任者の計147名が入居可能な男子寮を持つ。写真前列中央の管理人・中村水宝氏は、以前は同社の船に乗っていた経歴を持ち、現在は寮の食事作りなどを通し、寮生活をバックアップしている。入寮規定は実家からの通勤が困難な若者の独身者か、単身赴任者。毎年、社内対抗のレガッタ大会も開催されている。

←管理人や食事を作ってくれる寮母さんをねぎらい、寮内のコミュニケーションを活発化させようと寮生が企画。今年、4年目を迎える。

↑写真は前列右から舩越亮嘉氏、管理人の中村水宝氏、西英樹氏、後列右から、桐山準氏、小林徹氏、根本暁洋氏。食堂や浴場は共同で、この人間関係の緊密さが仕事でも武器になる。


←寮内の空きスペースにトレーニング機器を持ち寄り、若手社員たちが仲よく汗を流す風景も見られた。

◎海外で羽ばたける度胸と社のDNAが引き継がれる
三井物産
06年に独身寮を復活させ、現在は東京都内で6か所に寮を持つ。理由はコミュニケーション能力を養い、国際競争力を上げるため=B寮生も「お互いの私生活を知っていると、仕事の場面でもおお、オマエか!≠ネどと話が早い」と、共同生活の場を仕事に生かす意識を持っていた。希望をすれば、原則全員入寮可能。現在、入寮している社員の約5%が外国人というのも、同社の特色を物語る。

●プライベートを重視しすぎないオープンな関係を築いている
↑寮生への連絡事項などを記入するホワイトボード。「飲みに行くので同行者募集」という連絡にも使える(辰巳祐介氏)とか。

↑東京に配属されるとほぼ全員が入寮する。新入寮生の歓迎会などのイベントも、寮生自らが企画して行なうという。

↑大風呂は社の方針。「裸のつきあいって大事です。湯船で仕事の悩みを先輩に相談することもあります」(名倉諒氏)

↑年に1度、若手社員が中心となり全寮祭を開く。写真は、気合いが入ったパンフレット。


★DIMEが実感した社員寮のメリット10か条

1か条 他部署や、異なる世代の社員との交流が密に
2か条 常に社の施設を使うことで、愛社精神が育つ
3か条 仕事の悩みを気軽に相談でき、離職率が低下
4か条 社風や社の常識が交流により自然と身につく
5か条 私生活の場での雑談からアイデアが生まれる
6か条 福利厚生の向上につながり入社希望者が増加
7か条 自然と、他部署の情報にも通じた社員になる
8か条 自社商品を設置・配布すれば市場調査も可能
9か条 挨拶や上下関係のマナーも、自然と身につく
10か条 みんなが自然とバカを始め社員が明るくなる
 
 
 
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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

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