共認運動をどう実現してゆくか?
291887 フェースブックとニュース報道に左右される大衆
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 14/06/30 PM05 【印刷用へ
今日、BBCがこのようなニュースを報道した。
「フェイスブックに批判 ―70万人のユーザーに秘密の心理実験」
●Facebook emotion experiment sparks criticism
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このニュースによれば、「フェイスブックは、人々がどんな感情に操作されやすいか、68万9千人のユーザーに無断で1週間の心理実験を2012年に実施。実験はコーネル大学とカリフォルニア大学サンフランシスコ校と協同で行い、人々が感情により発言行動をどのように変化させるかを測定していた」という。

実験内容は、ニュースがどのように人々の心に影響を与えるかというもので、研究者はネガティブなニュースを聞かされた人々はネガティブな発言する傾向があり、ポジティブなニュースを聞かされた人々はポジティブな発言をする傾向を発見したという。
フェースブック側は、データは特定の個人アカウントと関連付けられる内容ではないので何の問題もないとしている。

実験に参加したフェイスブック関係者は、「誰かがアップしたポジティブな発言が、人々にネガティブな感情を抱かせたり、相手を置き去りにしていないか、確認したかった。同時にネガティブな情報にさらされた人々がフェイスブック離れを起こすことがないか確認する必要もあった。しかし、企業としては、研究の意図を明らかにしておらず、気分を害したり、懸念する人々を生んだことは非常に遺憾」としている。

さらにニュースでは、「フェイスブックは大衆を心理操作する力がある」「これを防ぐ法律がない」「このような心理操作から人々を守る必要がある」「人々には、どのように心理操作されているか知る権利がある」などの数々の批判的な意見がまとめられている。

またその一方で、ある心理学者の意見も載せている。
「人々はこのような実験が行われていることも暗に同意したうえでフェイスブックに参加しているのだから、このような心理実験が行われていることは驚くにあたらない。実験の結果もあたりまえの内容で、気にするほどのことでもない」

以上がニュースの全容だが、このニュース自体が一つのプロパガンダになっているように感じる。どうでもよい実験結果をフェイスブックが自らの欠点として暴露しており、それをBBCが大げさに取り上げているからだ。さらに中立的な意見までもカバーして、プロパガンダであることがばれないように手の込んだ編集がされている。

周知の通り、フェイスブックは無料でネットワークを作れるメリットから社会現象になった。当初、フェイスブックはアメリカの一学生が立ち上げて大きくしたという逸話があり、その伝説は映画として上映され、大衆にインパクトを与えた。しかし、実際にはフェイスブックは大衆の心理誘導のためにCIAなど、アメリカの国家機関が援助して、マスコミを使って流行らせて、巨大化させた。
(※創設者の一人、ザッカーバーグは「アラブの春」の前にビルダーバーグ会議に招待されている。フェイスブックを通じて、アラブの若者は、「独裁体制より欧米主導の民主主義が良い」と言う心理操作をされ、その後、アメリカをはじめとする欧米諸国が蜂起した民衆側への軍事援助と直接的軍事介入を行い、短期間にアラブ諸国で国家転覆が起こされた)

日本でも同様にフェイスブックを流行らせるためにマスコミが騒ぎ立て、そのおかげで、フェイスブックは大流行した。そのおかげで、人々の間に様々なネットワークが築かれた。それは多くの意味で良いものだっただろう。しかし、支配する側から見れば、SNSから多くの個人情報をとった後にその存在は必要なくなる。大衆同士が繋がって連帯し続けることはありがたくないからだ。そのため、今度はフェイスブックを衰退させる必要が出てくる。

どのようなソーシャルネットワークサービスにも流行り廃りがあるが、アメリカではすでにフェイスブックも衰退しており、より簡易なインスタグラムに移行している。この理由は、フェイスブックでつながった仲間との頻繁なやりとりに人々が疲弊したり、若者が親にフェイスブック上で発言を監視されたくないという普及しすぎた故の自然な流れでもあるが、今回のようにフェイスブックに関するネガティブなニュースが流されることも、衰退の後押しになるだろう。

人々が繋がることは大事だが、金融権力が用意したネット上のツールだけで繋がっていることにはリスクがある。それが衰退してしまえば、せっかく築いた関係もなくなってしまうからだ。(個人情報をとられたデメリットだけが残る)
繋がった関係を築くには、一度でも実際に顔を合わせておくことが何よりも重要であるし、気軽に電話できる関係になっておくことも大切だろう。
 
 
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