新資源・新エネルギーの開発は?
291550 未来食として注目されるグリコーゲンを貯蔵栄養素とする「スピルリナ」
 
303 ( 40 会社員 ) 14/06/21 PM05 【印刷用へ
 動物のエネルギー源であるグリコーゲンは、植物が光合成で生成するデンプンを体内に摂取し酵素分解する事によってブドウ糖を生成し、そのブドウ糖をリン酸と結合させて生成されます。 

 このように、グリコーゲンの生成には長いプロセスがあり、そのプロセスは少なからず体に負担をかけます。直接グリコーゲンを摂取できれば・・・。

 そこで注目されているのが「スピルリナ」という藻です。スピルリナは光合成を行う植物群の一種ですが、光合成によってグリコーゲンを貯蔵栄養素としており、飢餓を救う、あるいは、人類の未来食になると期待されているのです。なお、放射性物質から体を守る食品としても注目されています。

リンク より引用します。

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スピルリナの種類と特徴

 スピルリナは植物の分類学では、藍藻類、ネンジュモ目、ユレモ科、スピルリナ属に属する原核細胞をもった微生物とされています。スピルリナと名付けられたのは、その形状がクルクルと巻かれたスプリングのようならせん状(スパイラル)だったからです。大きさは、幅5〜8μm、長さ0・3〜0・5mmほどです。この細長い細胞で一つの生命を構成しています。細胞内にはクロロフィルa、カロチン、ゼアキサンチン、キサントフィル、フィコシアニンなどの色素をもっていますが、なかでもフィコシアニンのもつ藍色色素のために青緑色に見えます。比較されるクロレラとは異なり、細胞壁が軟らかいのが特徴です。

 スピルリナの種類は、現在35種類ほどあることがわかっています。その仲間は温帯地方、寒帯地方にも分布していますが、食糧として利用されているのは大型で増殖力の強いアフリカや中南米の熱帯、亜熱帯地方の湖のものがほとんどです。そのなかで商業用に培養生産されているスピルリナは、アルスロスピラ(スピルリナ)・マキシマとアルスロスピラ(スピルリナ)・プラテンシスです。

 スピルリナの形状は一本の細長いスプリングのようですが、これは単細胞生物なのか多細胞生物なのか不明瞭なところがあります。単細胞生物は細胞が一つしかない生命体のことをいい、複数の細胞を持つ生命体を多細胞生物と私たちはいっています。スピルリナの場合、一本の細長い細胞で一つの生命体を構成しているので単細胞といってもおかしくないのですが、この細胞の中に核がはっきりしないのです。なかには、核の見当たらないものまであります。構造は単純で原始的であり、スピルリナは単細胞にまで進化する以前の生命体で原核生物とも呼ばれています。

 しかし、一本の糸状細胞の中に細胞を仕切る膜があるようにも見えるので、多細胞ということができるのです。単細胞なのか、多細胞なのか、それとも原核生物なのか、実に不明瞭な生物です。食糧として利用されているスピルリナ・プラテンシスは、一本の細胞に仕切りがあるので多細胞生物といったほうが適切かもしれません。

 スピルリナは光合成を行う植物群の一種ですが、普通の植物の光合成とは大きく異なります。植物の光合成によってできる貯蔵栄養素はデンプンです。しかし、スピルリナの光合成によってできる貯蔵栄養素はデンプンではなく、グリコーゲンなのです。

 グリコーゲンは、動物が植物からデンプンを摂取して、体内で酵素分解によってデンプンをブドウ糖に分解し、リン酸と結合して変化したものです。動物にはこのグリコーゲンが体を動かすエネルギー源となっています。

 つまり、スピルリナの光合成は動物的な側面をもっているといえます。スピルリナを食べると、体に負担をかけてグリコーゲンを合成する必要がなく、即エネルギー源として働いてくれるので、エネルギー源として適した食品といえるでしょう。

 また、スピルリナの増殖の仕方はとても原始的です。スピルリナは、らせん状の一本の糸のように成長しますが、一本が一人前になるとらせんの糸がいくつかに切れて、その一つ一つがそれぞれ生長します。クルクル巻いたスプリングが、ぶつぶつ切れて、またそれぞれ生長してスプリングのような形状になるのです。原始的な形態のまま、35億年もの長い間進化することもなく生き抜いてきたことは神秘的で、とても興味深いことです。
 
 
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