市場の支配構造
289909 30年戦争の事実 〜ヴェルフ家・サヴォイ家の金儲け戦争〜
 
森敏幸 ( 26 会社員 ) 14/05/05 AM00 【印刷用へ
30年戦争を注視すると、
カトリックのフランスがプロテスタント側で参戦。
プロテスタントの英国がカトリック側で参戦
することもあった。

ゆえに宗教戦争ではなく、単に勢力争い、つまり金儲けの戦いだった。

この記録的な世界大戦の結果はウエストファリアー条約を見ればわかる。

1.ハプスブルグが単なるオーストリアの王に落ちぶれた。
2.スイスが永世中立国になり、誰にも手出しできなくなった。
3.ヘッセン・カッセル方伯家と後のイタリア王家になるサヴォイア家など  が法外な権力を手にした。

以下(リンク)引用
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30年戦争は1618年に始まり、1648年、ヴェストファーレン条約が締結されたことですべてが終わった。

まず状況として神聖ローマ帝国に隣接する諸国もまた、三十年戦争の勃発に関与していた。
スペインは帝国の西部国境にスペイン領ネーデルラントを領しており、イタリア内の諸邦はスペイン回廊を通じてつながっていることから、ドイツ諸邦に関心を持っていた。
1560年代にはネーデルラント人による反乱が頻発しており、これが1609年の和平協定まで続く八十年戦争となる。フランスはスペインと神聖ローマ帝国の2つのハプスブルク家に囲まれており、また弱小ドイツ諸邦に影響力を及ぼすことを望んでいた。
この王家の関心は宗教のそれを上回り、結果としてカトリックのフランスがプロテスタント側で参戦することになる。

(中略)

神聖ローマ帝国の皇帝よりも「皇帝を選ぶ選帝侯たち」の方が力があり、ハプスブルグ家は単に彼らが担ぐ神輿にすぎないことを見せつける時期が来たのである。ここでベネチアの黒い貴族、ヴェルフ家を調べなくてはならないが、大変なのでまたの機会に・・・。

結論から言って、いわゆる教皇派と言われるヴァルフ中心に世の中が回り出すのがこの30年戦争なのであり、長い戦争による結末がヴェストファーレン条約だったのである。

(中略)

つまり、戦争に必要な戦費を貸し出したスイス貴族、そして傭兵を貸し出したヘッセン、サヴォイアが大儲けした。負けたハプスブルグ家は借金返済のかたに領地の半分を失った。タクシス家という郵便屋はこの戦争で情報を売り、やはり大もうけをしたようである。ちなみにロートシル(ロスチャイルド)がヘッセン家に接近し、彼の資産運用を任されるのはもう少しあとである。そして一時的な資金難に陥っていたタクシス家に大量の資金を貸し付けたのはヘッセン家の代理人ロスチャイルドである。

結局、陰謀書に書かれるロスチャイルドの陰謀の大半はヘッセン家と読み替えて理解するべきで、彼らは表から裏へ移動し、ロスチャがすべて泥をかぶることになる。
「ラスペに代わり、フランクフルトのユダヤ人商人マイヤーアムシェル=ロートシルト(ロスチャイルド、1744〜1812、三一歳)がフリードリッヒ方伯に近づいてきました。彼もまたたいへん古銭に詳しく、方伯家のコレクションにおおいに貢献しました。とはいえ、フリードリッヒ方伯を支える多くの銀行家の中では、彼はまだ、その末席に加わったという程度にすぎません。」

「この戦争は、神聖ローマ帝国という枠組みを越えて全ヨーロッパの情勢に多大な影響を与え、その後のフランス革命に至るヨーロッパの国際情勢を規定することになった(ヴェストファーレン体制)。戦争に最終的な決着がつけられ、この結果、およそ300に及ぶ領邦国家の分立状態が確定することになった。

神聖ローマ帝国は、この後も1806年にナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)によって滅ぼされるまでの間存続しつづけたが、実体のない名ばかりの国家として亡霊のごとく生き続けることとなる。オーストリア・ハプスブルク家は帝位は保つが、実態としてはドイツ王ではなくオーストリア大公、後にオーストリア皇帝として18世紀、19世紀を生き延びることとなった。
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引用終了
 
 
 
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