日本を守るのに、右も左もない
289784 TPP、最近の報道に見るキナ臭さA
 
ムカシ若者 14/04/30 PM10 【印刷用へ
289783のつづき
『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』より転載

***
しかしながら、TPP参加交渉という売国交渉が、頓挫する可能性がまったくないわけではない。それは限りなくゼロに近いが、次の3点である。

1 オバマはTPA(貿易促進権限)を持っていない。

2 米議会は、TPPの批准に対して、中国の反発が示されたときに批准をためらう可能性がある。過去のADIZ設定でもそうだったが、今後、ロビー活動などを通して中国の反対が展開されたときに、米議会の反対はより強まるだろう。

3 オバマ政権は、すでに政権2期目の後半に差し掛かっている。支持率は40%前半に下降しており、TPPを批准させる力はほとんどない。

ただ、日本の政治が売国に突き進むまでに劣化しているので、日本が叩き売りにあう可能性は高い。

オバマ来日中に、TPPに関して3人の優れたツイートを目にした。これを紹介しておこう。

内田聖子のツイート
4月24日
「TPP交渉難航による日米共同宣言の先送り、どのメディアもあほな報道ばかり。『まとめる』ことが無批判に目標とされ、誰も『聖域が守られず、公約を守れないなら脱退を』との見解を示さない。逆に『日本も譲歩しなければまとまらない』との論調。まさにオバマ来日という『ショック・ドクトリン』」

「報道ステーションでやっとTPA問題を触れた。もっとはっきり『オバマは貿易交渉権をもっていない。米国議会にかけられている権限取得法案も可決の見通しがまったくない。そんな大統領と交渉しても意味ないよ』という話をしてほしいもんだ。関税ゼロでまとめない限り持ち帰れないわけだから」

「【米議会はなぜ大統領にTPAを与えないのか(12)】なので、日本政府はオバマ大統領に対して、『あなたは貿易促進権限(TPA)を取得してから交渉に来てください。そうでないと一度決めたことを持ち帰って米国議会が反
対したりすれば、また一からやり直しになるじゃないですか』といえばいいのです」

4月25日
「ドタバタで無内容の日米共同声明に一瞬安堵する気分もないわけではない。しかしこれから来る最悪のシナリオの可能性がそれを打ち消す。それは日米どちらかが『狂気の』判断をしてしまうこと。日本の側であれば関税撤廃(に限りなく近い)に妥協をするということだ。むしろ最重要警戒はこれから」

堤未果
4月25日
「米国やグローバル企業から高まる圧力に対し、ロシアは遺伝子組み替え作物の輸入を禁止。メドベージェフ首相『米国民が遺伝子組み替え食品を食べるのは自由だが、ロシア政府は国民と農業を守る。我が国には有機農業の
為の十分な農地がある』 リンク #遺伝子組み換え」

三宅雪子
4月26日
「(訂正再送)病院で会計。ぎょっとする。1割負担で3万弱!差額ベット代9000円があるにせよ、今回はレントゲンのみ。国民皆保険がない世界なら20万だ。『アメリカで盲腸の手術をしたら500万だった』という話も眉唾でない気がしてくる。TPPが妥結したら医療は一体どうなっていくのか」

(引用終わり)

TPPの現在と将来について、専門的で示唆的なツイートがなされている。新聞など読むより、これらのツイートを読んだ方がどれほど学べるか。嘘のないのが何よりである。

今日のメルマガでは、STAP細胞問題とTPP参加交渉という、ふたつの状況的課題を切り口に、人間は間違う存在であることを考えてきた。

小保方晴子の間違いは個人(あるいは数人)の研究者の間違いである。別にわたしたちに何らかの具体的な迷惑もかけたわけではない。論文を修正して再提出し、夢の再生医療に邁進して成功してくれたら、国家を越えて人類にどれだけの福音をもたらすかわからない。ただ、それだけのことだ。

しかし、安倍晋三のTPP参加の間違いは、かれが国のトップにいることで、国家の問題になっている。もし不幸にしてTPP参加が現実のことになれば、わが国の植民地は完成し、わたしたちは植民地奴隷になる。

奴隷にも2種類あって、この国の既得権益支配層(1%)は上級奴隷である。99%は下級奴隷となる。将来的には多くの移民との混血が進み、格差はまさに主人と奴隷の関係になるだろう。

しかもラチェット条項によって、TPP参加国が、将来、あまりにも関税を撤廃しすぎた、間違った、と後悔しても、もはや後戻りはできない仕組みになっている。

この逆の特権を米国に対してのみ与えるのがスナップバック(Snap-back)条項である。つまり米国のみ後に戻れるのだ。不平等条約の典型である。

安倍晋三の間違いは、けっして許されるものではない。

この国の不幸は、99%が、安倍晋三の間違いを正せないおのれの過酷な未来を知らないことである。

***転載、以上
 
 
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