日本を守るのに、右も左もない
286402 国民を分断する社会構造
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 14/01/20 PM08 【印刷用へ
 自動集票マシーンの登場で選挙操作もデジタルの時代になったが、以前から各種さまざまな組織内で、票集めや投票依頼は慣習として存在してきた。私が聞いた地域社会における票集めの話は、暴力団と宗教団体による前時代的でアナログなやり方だが、表の権力と裏社会のつながりを間近に感じるものだった。

 日本にはかつて都市部にも田舎にもバイクを乗り回し、暴走族を作る若者がいた。今でこそ絶滅危惧種となっているが、かなり大規模の暴走族が存在した時期もあった。都市部の大きなグループはもとより、田舎の小さな暴走族でも地元の暴力団を「ケツ持ち(用心棒)」につけることが常習化していた。これは、暴力団側が暴走族や不良グループのリーダーを呼び出して、脅しに近いやり方で申し出るものだった。これは、不良少年のグループからお金を巻き上げるついでに、将来の組員をスカウトする目的があった。このような社会構造は70年代から80年代にかけ、日本各地の地域社会で形成されていった。

暴走族を卒業した若者の中には、暴力団に入る者も少なからずいたが、バブルがはじけて90年代に入り、暴力団の力も大きく落ちると、暴走族出の若者を組織に雇い入れることも少なくなった。暴力団関係者も組織から離れて独立する者や、組織が経営する建設、輸送関連、介護職、人材派遣、水商売、風俗、賭博関連のフロント企業で仕事に就く者が多くなり、暴走族をやめた若者も同様の仕事を中心にさまざまな仕事に就くことが多くなった。大卒で都市部に就職する若者とは別に、これらの「不良」や「ヤンキー」と呼ばれる若者は比較的、地元に残って暮らし続けることが多いので、社会人となった後も彼らの上下関係は地域社会でずっと続く。そして、選挙の際にはその都度、かつて暴力団関係者だった者から「今回は○○党へ入れろ」「今回は●●党だぞ」という具体的な依頼が入る。元暴走族のリーダーや幹部格だった人間は、地元の仲間や後輩に指令を伝えるとともに自分も選挙へ行く。投票所に置いてある「本のしおり」を各自一枚持ってくることが、暴力団関係者にみせる証拠となる。ときに指示に従わずに後輩に投票所のしおりを一度にたくさん持ってこさせ、証拠をねつ造して投票をサボれば、後で大目玉を食らう。投票所の選挙管理委員として働く宗教団体の地元信者が監視しており、暴力団関係者へ密告するシステムになっているのだ。

このように社会の表と裏、上層と下層が、暴力と宗教を通じてつながる構造は、中間層にはみえにくいが、世界で共通してみられる特徴である。例えば、アメリカや中南米諸国における「政界―マフィア―ギャング」の結びつきやイスラム国家やアフリカ諸国における「政界―過激派宗教グループ―狂信的な若者」の関係などである。
これは、金貸しや戦争に謀略や強奪の限りを尽くして世界権力を手に入れた英米巨大財閥が、CIAなどの諜報機関を通じ、世界各地で全く同じシステムを作り上げてきたためだ。日本も例外ではなく、大政党、大手宗教団体、巨大暴力団組織の形成には、いずれもCIAが舵取りしてきた歴史がある。
その目的は、国民が団結しないように民族や思想や宗教で分断し、互いに争わせることで民衆全体の力を殺ぎ、支配しやすくするためである。

 権力や宗教に洗脳されて、思考力をなくし、魂を売り飛ばしてしまうことは、自由に思考できる人間存在として、非常にもったいないことではないだろうか。

【参考】
児玉誉志夫 リンク
 
 
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