子育てをどうする?
286258 バラエティ番組は子供に良い!?
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 14/01/16 PM02 【印刷用へ
 これまでテレビの有害さばかり挙げてきたので、良い面も紹介したい。「バラエティ番組は、幼児のIQのある側面を伸ばす」という話である。
これを挙げているのは、脳科学の専門家の澤口俊之博士。彼自身が有名バラエティ番組の出演者であると言ってしまえば、それまでだが、参考になる話なのでその根拠を紹介したい。

 澤口博士は、著書『「学力」と「社会力」を伸ばす脳教育』で子供の総合力を伸ばす具体的な育児法を述べている。その肝となるのは、前頭連合野が担う知能であるHQ(人間性知能)を伸ばすこと。HQは、高度なIQとEQ(情動知能)を含む総合的能力で、社会生活を健全に営むうえで欠かせない。HQには複数の要素が含まれるが、それらを代表するのが一般知能=gFである。「gF」は人間的な社会内生存、婚姻、子育てを適切に行う能力である。「gF」が高い個人は実社会で成功者となり、国民の平均的gF指数が高い国ほどGNP(国民総生産)も高くなるという。

個人にとっても集団にとってもいいことずくめの一般知能「gF」。子供の「gF」を高めるための生活習慣として、澤口博士が挙げているのが、母親との接触時間を多くすること、テレビ(バラエティ番組)をよく見ること、公園でよく集団遊びをすること、祖母とよく接触させること、魚をよく食べること、箸を多く使うことである。

この中で、テレビをよく見る幼児ほどgFが高いというデータが挙げられ、このデータは適切な統計手法が使われた結果で間違いないものだという。しかし、詳細に調べてみるとテレビ番組の種類によってその影響が異なることが判った。テレビ番組の中でもgFに寄与するのは「バラエティ番組」で、次に良いものが「教育番組」。そして、多少プラスになるものが「アニメ」と続く。これに反して、「ワイドショー」や「ニュース」に「ドラマ」などは、マイナスの影響を与えていた。別の調査でも「バラエティ番組」だけが、gFにプラスの影響を与えていたという。

その理由として、推論されることはバラエティ番組では人の社会行動が豊富に紹介されることだ。サルにおいても他の個体から社会行動に関する情報を常に得ていることが判っており、多様な社会行動を観察することで前頭連合野内の神経システムが活動して幼児のgFが高まるとのことである。この影響は幼児期全体を通じていえることで、子供にテレビを見させるならバラエティ番組にした方が良いということだ。(バラエティ番組にも政府や金融権力のプロパガンダが満載なので、その辺りをさっぴいて視聴すればよい)

核家族化し、個人住宅が普及し、ひと時代前のように子供たちが多様な大人と接する機会失ってしまった現代、その穴埋めをしているのが「バラエティ番組」ということである。
また、TVゲームに関しては、「就学前の幼児のgFを下げるが、小学校低学年ではある種のTVゲームであれば、gFの発達にむしろプラス」というデータもあり、TVゲームの是非については、年齢やTVゲームの種類も考慮すべきとしている。
悪影響を心配して子供を守りすぎることも、脳(前頭葉)への刺激が不足してしまい、HQの発育に悪いのだろう。「陰謀から子供を守る子育て」ではなく、「陰謀を超えた子育て」が重要だと感じる。

ちなみに一般知能「gF」は、HQ(人間性知能)に含まれるが、言語性IQや空間性IQ、行為性IQなどの個別的IQは、HQに含まれない。いくら頭がよくてもひきこもりだったり、行動力があっても偏屈や自分勝手では周りとうまくやっていけないのだ。バラエティ番組が良いと知っても、総合的に判断して家にテレビを置く気はないが、多様な社会刺激を子供に与えることは非常に大切だとおもう。
 
 
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