子育てをどうする?
283035 「テレビのない生活」−アニメ・キャラクターから子供を守る
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 13/11/04 PM06 【印刷用へ
 我が家にはテレビが置いていない。デジタル放送のケーブルも取っ払ってしまっている。
友人知人が我が家を訪れると、インテリアがやけにすっきりしていると感じるようで、しばらくして、それがテレビがないからだと気づいて驚く。最近では、大型液晶テレビがリビングに置いてある風景があたりまえの日常になっているので、テレビのないリビングルームは珍しい光景だろう。

 テレビに慣れている人にとって、それがないと不便と思われるかもしれない。だが、実際にはそのようなことはない。これほどインターネットが普及してれば、テレビがなくても情報収集はできる。むしろテレビ単体に情報源を依存するより、広範囲に情報を集めることができる。既存のマスメディアで話題になるニュースは、インターネット上のメジャーな検索サイト(ヤフーなど)のトップニュースとほぼ一致しているし、新聞で取り上げられるトップニュースも、コンビニに何かの用事で行くときに出入り口付近で売られている大手新聞社各紙の一面をちらっと見ておけばよい。もしそこに興味のある見出しがあれば、後で自宅でパソコンを開くだけである。るいネットの読者、寄稿者もおそらくこのように情報収集されていることだろう。
パソコンや本で情報を調べることが、面倒に感じる人もいる。テレビならスイッチを入れるだけでいいからだ。しかし、少し考えてみればわかるが、自分でわざわざ調べたくなる情報以外はそもそも知る必要もない。仕事帰りの疲れた頭で、夕方の暗いテレビニュースを見ることは有益な情報収集になるどころか、ネガティブなイメージを脳に刷り込ませているだけと感じる。またそのようにテレビのプログラムも構成されているのではないか。

 次に自宅にテレビを置くデメリットを挙げてみたい。まず自宅にテレビを置くことは小さな子供のいる家庭では教育上よくない。強力な洗脳効果を持つかもしれないデジタル波の影響リンクはもとより、親がテレビを見ていれば、子もその親の姿を見て育つ。自分がテレビを見ているのに、子供に勉強をしろと説教していたら、子供は本能的にその矛盾に気づく。その逆に、親が本を読む習慣を身につけていれば、子供も自然と本を読むようになる。わざわざ口うるさく言う必要もなく、簡単で親子関係もスムースに行く。

 またテレビ番組を見ることでアニメの強烈なキャラクターの刷り込みが、小さな子供の頭に刻み込まれてしまうことは、さらなるデメリットである。古くは「ゲゲゲの鬼太郎」「デビルマン」などから、近年では「アンパンマン」などのかつては名作だった作品も全てがテレビアニメ化される過程で複雑なメッセージ性が削除され、正義の味方と悪者といった単純で幼稚な構図の世界観、かつ戦隊ヒーローものと同じように勧善懲悪の攻撃的な内容になっている。
そして、このようなキャラクターによる強いイメージの刷り込みの有害さに気づいていない保護者は多い。なぜかと言えば、それが便利だからである。子供にテレビアニメや戦隊モノを見せておけば、その間に家事ができるし、キャラクターのオモチャを使えば、子供を一人で遊ばせておくことが容易にできる。一方、積み木遊びのように子供の想像力が必要なものは、はじめは親が指導して遊び方を習得させなければ一人遊びができない仕組みになっている。
また、キャラクターのプリントされた服なら、着替えも大人しく喜んでしてくれるので親にとっても好都合である。こういった子育ての手間が省けるという理由で、保護者も知らぬ間に子供にキャラクター・イメージを刷り込むことに加担してしまっている。
しかし、よくよく考えてみるとこれらのキャラクターの刷り込みは子育ての手間を省く以上に代償が高い。キャラクターの強いイメージ、小さな子供の心の奥深くに刻みこまれ、その後の人生の選択、たとえば、職業の選択や異性の好み、恋愛観、人生観などに大きな影響を与えることになるからだ。その科学的根拠を知るには心理学者の答えを待つ必要はない。自分の人生を見れば十分である。自分が身に付けた性格の一部、選択してきた生きざまなど、心の深い部分を観察すると、そこに自分が幼いときに観たテレビアニメの影響が無意識下に埋め込まれていることを知って驚くことだろう。
こういった心の部分に注目してみると、テレビの影響が子供の心の形成にいかに大きな影響を与えるものか見えてくる。

 こういった有害さを踏まえてのことだろうか、キャラクターの服を身につけたり、テレビの視聴を推奨しない、あるいは禁じている教育法がある。シュタイナー教育などはその代表であるが、キャラクターの刷り込みの影響を幼少期に受けていない子供たちは、その後の人生でより広範囲で自由な選択肢を持つことになると考えられる。
本当の社会の仕組みを知った保護者の方々は、子供たちに自然食、オーガニック食を与え、ワクチンやフッ素から遠ざけていることとおもう。そこからさらに重要で必須なことは、テレビや各種キャラクターから子供達を守ることではないだろうか。

(※自分の無意識化に埋め込まれたキャラクターを探り当てるには、深い瞑想や自己観察などで自分の深層心理を知る他に、マインドテクノロジー系のセミナーで分析する手法もある。キャラクター類が子供に与える悪影響を実感するには、自分がその被害者であることを正確に認識しなければならない。またそうしなければ、それを子供に禁ずる真の理由も把握できない。シュタイナー教育などでは、教育法を実践する前にまず自分がそれを実践する必要があると説いている)
 
 
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