アメリカ→官邸→マスコミによる支配
282440 日本の貧困化を先導するマスコミ
 
THINKER・鶴田 HP ( 40代 自営業 ) 13/10/19 PM00 【印刷用へ
「日本の赤字は1000兆円。国民一人あたり800万円の借金を背負っている!」
よくニュースで耳にするフレーズである。これはもともとアメリカ主導の財務省が財源確保(といえば聞こえは良いが、消費増税などで国民から無制限にお金を巻き上げること)を正当化するために行った虚偽の説明だが、マスコミはこのウソを長年報道し続けている。

 実際の日本は、政府のバランスシートみればわかるとおり、いまだ海外に対して、300兆円を超える資産を持つ世界一の黒字国家。また国内の財政面をみても、政府の借金は「国債の購入」と言う形で国民や企業が貸しているお金。国民はお金を貸している方であって、借りている方ではない。
こういった事実を正反対にして、「ウソも繰り返せば、真実になる」と言わんばかりに「日本政府=貧しい」「日本政府=日本国民=貧しい」といったイメージが日々、マスコミ報道を通じて、人々の心に刷り込まれている。
温暖化防止や環境保全を理由にした節約キャンペーンも実際のところは、無意識化で国民に「貧者」「敗者」のアイデンティティを受け入れさせておいてから、貧困化を強制する政策を無抵抗に受け入れさせることを目的としたマインドコントロールではないだろうか。

そして近年、「移動手段として自転車の推進」に関するニュースが取り上げられることがある。こういった何げないニュースも日本貧困化への布石のひとつである可能性がある。その観点を少し取り上げてみたい。

●ジャーナリスト・高橋清隆氏のコラムより (以下引用・一部要約)

「皆さんは、自転車へのシフト促進が、ガソリン高騰や道路建設の減退、環境問題などを見越しての施策と考えるだろうか。わたしにはそう思えない。いずれの障壁も、人為的につくり出せるからである。それどころか、国民生活の悪化を招く自滅的経済政策全般が自動車利用の障壁ともいえる。
 昨年の三角合併解禁で優良企業は次々と外資の手に落ち、郵政民営化により国民の虎の子350兆円はハゲタカに奪われるのを待つ。1999年の派遣労働解禁で、今や労働者の3分の1が非正規雇用。その割合は増え続けており、正規職員には米国の求めるホワイトカラー・エグゼンプションすなわち残業ただ制度が導入されようとしている。
 もっとも、わたしは車に愛着があるわけではない。歩行者にクラクションを鳴らし、横断歩道も止まることのない車など、ない方がいいとも思ってきた。それでも看過できないのは、交通シフトを促す施策と報道が労働成果を国民に渡さない決意表明に見えるからである。低賃金で不安定な労働を強いながら、保険や年金などのセーフティーネットは細る一方だ。今まででさえ、質素倹約を教え込まれ、世界第2位の富をつくるほど稼ぎながら「ウサギ小屋」に住んできた。庶民にとって車は豊かさの象徴であり、これを奪うことは日本人の奴隷化を意味するのではあるまいか。
 そもそも、戦争で占領した国に資金や技術を無償提供し、富ませて去るお人好しの国などない。ドッジプランもプラザ合意も、構造改革も、支配者の計画の一環だったと見るべきではないか。
 恋人や家族とのドライブなど、いずれ日本人にとって映画の中のお話になるかもしれない。そうなれば、ほかの純粋な娯楽は推して知るべしである。飲酒事故やガソリン高騰のニュースが流れるたび、わたしの心は暗くなる」 (引用終り)

 私がこの論考を初めに読んだとき、さすがに少し勘ぐりすぎではないかと思った。というのも、私自身は日常生活に不便がないようにクルマを1台所有しているものの普段は自転車を愛用しており、できればクルマなど所有したくないと考えているからだ。また、自転車の方が環境にも健康にも良いので、もっと普及すれば良いと考えている。
しかし、財政破綻で廃墟と化したデトロイトに関するニュースを目にして、「自転車推進報道」もこの分析の通り、日本貧困化の一環ではないかと考えを新たにした。

 ウォールストリートジャーナル日本版(2013年10月10日付)が「廃虚と化したデトロイト(後編)─交通手段の消滅が貧困を加速 」と題した報道では、「貧困でマイカーをなくした市民が通勤手段もままならないまま、仕事も確保できず、一層の貧困に陥っていく」という止まらない負の連鎖が克明に描き出されている。
政府や地方財政の財政赤字が膨らめば、公共交通サービスも先細りしていく。デトロイトでは、低所得層の唯一の頼みの綱である市営バスも財政難で路線閉鎖や本数削減に追い込まれ、家だけでなく、足まで取り上げられている。

「それでも明日を信じ、懸命に生きる人たちがいる」と、このニュースが締めくくっているように、たとえ日本が貧困化してもたくましく明るく頑張っていく人も多いことだろう。貧困化には絶望だけでなく、その中でしか生まれない希望もある。貧すれば鈍する人も多い中、知恵とやる気で切り抜けていく人もいる。戦後の日本と同じように、人間の生き方は社会状況に関わらず、個人の努力によるところも大きい。ただ、これが人為的に誘導されている点には、高橋氏同様、納得のいかない思いがあるが、金融業者の作り出した温暖化詐欺や環境問題を真に受けて、エコ商売で経済を盛りたてたり、まともな発明品でやり返す日本人の大ボケなまでの誠実さに期待したい。
 
 
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