実現論を塗り重ねてゆく
27189 歴史認識が必要、かつ有効な理由
 
冨田彰男 ( 37 経営管理 ) 02/03/21 PM10 【印刷用へ
>これらの答え=構造認識は潜在思念の実現観念態であると同時に潜在思念が現実を対象化する(=更なる可能性を模索する)概念装置でもある。>私権の衰弱⇒本源基調・外向基調という状況認識。時代はとてつもなく深い所で、大きく動いている。

確かに人々は本源収束し外向収束しています。しかし、人々は自分たちがやっていることが何を意味しているのかを自覚しているわけではありません。これらの現象はほんの十年前にはなかったですが、本人の意識の中ではさも昔からそうだったかのような至極当たり前のこととして本源収束し外向収束しているだけです。過去の歴史と比較していませんから、自分たちが現在形で無自覚にやっていることがどれだけ歴史的な大事件であり、可能性を秘めたものであるのかが自覚できないのだと思います(人間の思考は、何らかの比較をすることで認識が明確化するようです)。

私たちが、本源基調・外向基調を可能性の基盤として認識することができるのも歴史認識があるからです。史的構造論によって私権時代以前と比較しその原因を明らかにし得たからこそ、この現象を私権統合の崩壊として肯定的に捉えることができ、事の重大さ(パラダイムの転換)に気づくことができるのだと思います。

しかし、同じ本源基調・外向基調という現象を古い私権観念から捉えれば「今の若い奴は競争心がない」とか「仕事意識が貧弱だ」とかいうように否定的に映るでしょう。そう捉える限り、人々はますます自信と活力を失っていくでしょう。一方、ここで歴史認識を与えれれば、同じ現象が全く新しい可能性を秘めたものに転換するわけです。そして、人々は自分たちのやっていることに対する自信を取り戻し、その充足を基盤にさらなる答えを求め始めると思います。

また、私権観念を捨てるためにも歴史認識は必要かつ有効だと思います。現在残っている私権観念がさも昔から存在している永久不変の真理かのように人々は錯覚していますが、歴史認識によって私権観念が人類史上のほんの数千年の観念にすぎないことが得心できるのだと思います。
 
 
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