> 答え=構造認識は、潜在思念の実現観念態であると同時に、潜在思念が現実を対象化する(=更なる可能性を模索する)概念装置でもある。<(26869四方さん)
仕事場面でも日常生活の場面でも、何かの言葉を耳にすることで頭の中の視界が急速に開け、物事が奥行きをもって鮮明に見え出すことがあります。あるいは、その言葉から「何かがわかりそうだ」という予感を感じ、自然に思考のエンジンが回り始めるのを覚えることもあります。
「答え」=構造認識によって潜在思念が顕在化する瞬間とは、一般に「気づきを得る」と呼ばれる、このような感覚に近いのではないかと思います。そして、この時はじめに耳にした言葉が、言わば潜在思念を顕在化させる「概念装置」の役目を果たしたということになります。
パラダイム転換という大きな「気づき」は、日常的に覚える小さな「気づき」に比べると、一足飛びにはいかないかも知れません。しかし、田野さん(27024)が言われるように、潜在思念がそれを察知している(求めている)以上、何段階かのステップで有効な言葉(=概念装置)を得れば自ずと顕在化してくるものだとも思います。
本源収束、外向収束という状況認識に対する気づき。現実否定ではなく現実肯定という気づき。そして、認識収束と構造認識の必要性という気づき。
これらの気づきを得る具体的な言葉は、人によって微妙に違うかも知れません。ただいずれにしろ、構造認識という広域レンジの概念装置を使って、その人の置かれた状況もひっくるめた現実が描写される、ということが取っ掛かりになるような気がします。 |
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