否定脳(旧観念)からの脱却
266636 吉田松陰の思想概略
 
小澤紀夫 ( 40代 営業、企画 ) 12/07/17 PM03 【印刷用へ
 吉田松陰は江戸時代後期の下級武士(長州藩士、生家は無給通、23石取)、思想家、教育者、兵学者、地域研究家です。一般的に明治維新の精神的指導者・理論者として知られています。松下村塾を開塾し、この松下村塾において松陰は久坂玄瑞や高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋、吉田稔麿、入江九一、前原一誠、品川弥二郎、山田顕義などの面々を教育していきました。黒船に乗り込んだり、友人との約束を優先して脱藩したり、江戸幕府老中暗殺計画を企てたりと数々のエピソードがあります。

 今回はその中でも、彼の思想について概略を紹介したいと思います。



<引用編集紹介〜ウイキペィア:吉田松陰リンクとヤフー百科:吉田松陰リンク

【一君万民論】
 「天下は一人の天下」と主張して、藩校明倫館の元学頭・山県太華と論争を行っている。「一人の天下」という事は、国家は天皇が支配するものという意味であり、天皇の下に万民は平等になる。一種の擬似平等主義であり、幕府(ひいては藩)の権威を否定する過激な思想であった。なお、「一君万民」の語を松陰が用いたことはない。


【 飛耳長目】
 塾生に何時も、情報を収集し将来の判断材料にせよと説いた、これが松陰の「飛耳長目(ひじちょうもく)」である。自身東北から九州まで脚を伸ばし各地の動静を探った。萩の野山獄に監禁後は弟子たちに触覚の役割をさせていた。長州藩に対しても主要藩へ情報探索者を送り込むことを進言し、また江戸や長崎に遊学中の者に「報知賞」を特別に支給せよと主張した。松陰の時代に対する優れた予見は、「飛耳長目」に負う所が大きい。

 
【草莽崛起】
 「草莽(そうもう)」は『孟子』においては草木の間に潜む隠者を指し、転じて一般大衆を指す。「崛起(くっき)」は一斉に立ち上がることを指す。“在野の人よ、立ち上がれ”の意。松陰の思想は、読破した多くの書籍と恩師や友人から得たいろいろな考えを蓄積して形成された。国禁を破り海外渡航を企てた松陰の考えは「規諫(きかん)の策」であり、外国の実情を実際に見聞してそれを藩主に規諫(直接訴えいさめる)しようとしたものであった。老中間部詮勝要撃策の破綻(はたん)したとき、松陰の到達した考えは「草莽崛起(そうもうくっき)」であった。これは松陰と志を同じくする多くの者が広く立ち上がり、幕府を包囲攻撃するということであった。このような松陰の思想の特徴は、「至誠留魂」の語にみられるように、真心をもって事にあたれば、おのずから志を継ぐ者が現れ道は開けるものだという信念であった。ここに思想と実践の一体化した松陰教育の確信があった。

安政の大獄で収監される直前(安政8年(1859年)4月7日)、友人北山安世に宛てて書いた書状の中で「今の幕府も諸侯も最早酔人なれば扶持の術なし。草莽崛起の人を望む外頼なし。されど本藩の恩と天朝の徳とは如何にして忘るゝに方なし。草莽崛起の力を以て、近くは本藩を維持し、遠くは天朝の中興を補佐し奉れば、匹夫の諒に負くが如くなれど、神州の大功ある人と云ふべし」と記して、初めて用いた。

 
【対外思想】
 『幽囚録』で「今急武備を修め、艦略具はり略足らば、則ち宜しく蝦夷を開拓して諸侯を封建し、間に乗じて加摸察加(カムチャッカ)・都加(オホーツク)を奪ひ、琉球に諭し、朝覲会同すること内諸侯と比しからめ朝鮮を責めて質を納れ貢を奉じ、古の盛時の如くにし、北は満州の地を割き、南は台湾、呂宋(ルソン)諸島を収め、進取の勢を漸示すべし」と記し、北海道の開拓、琉球(現在の沖縄。当時は半独立国であった)の日本領化、李氏朝鮮の日本への属国化、満洲・台湾・フィリピンの領有を主張した。松下村塾出身者の何人かが明治維新後に政府の中心で活躍した為、松陰の思想は日本のアジア進出の対外政策に大きな影響を与えることとなった。

<引用終了>
 
 
 
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