日本人と縄文体質
258184 属国意識は上(支配者)と下(庶民)の合体意識である(1)
 
田野健 HP ( 51 設計業 ) 11/10/31 PM10 【印刷用へ
属国意識解明の課題整理を行ないます。

★この問題は、下(庶民)と上(支配者)という視点が必要である。そしてそれは水と油であり、決して交わる事がない。そのうえで朝鮮渡来民が来て以降、上はどう変わったか?下はどう変わったか?これを抑えていくことになる。

【庶民側から見た属国意識〜お上意識の醸成】
下(庶民)から考えて見る。
>1600年前に渡来した朝鮮系の氏族はツングース系で明らかに支配の意思を持って渡来した。武力も含めて圧倒的な力の差があった弥生人は戦わずしてやむなく受け入れた。258116

下はこの“やむなく”の受入れ意識が時間を経てお上意識を醸成していく。この意識は基本的に上は無視という捨象意識である。この意識は奈良時代から江戸時代まで庶民の意識として一貫していた。
明治維新以後は少し変化があったが、維新、デモクラシー、労組、学生運動も全て一部の庶民が踊らされていただけで大多数は政治など捨象していた。実は現在までこの意識は一貫していると見ることができる。

【お上意識を象徴するのが天皇制】
そしてこのお上意識の象徴が天皇制である。
天皇制は日本でしかない特殊な制度であるが、その制度の発初から支配者が意識したかどうかは別として、この天皇制が庶民と支配者の関係を表す象徴制度であることは歴史を見ても明らかである。
天皇制、それによって作られた天皇主義はまた支配者側の組織においても有効に作用する。支配者側の共通意識は強国に対する屈服意識であるが、強国中国が脅威でなくなった時には、この天皇制を用いて同様に権威(強国に代わるもの)に屈服するという意識を作り出した。いずれにしても、圧倒的な権威が庶民を押さえ込む側の支配者側にとって必要だったのだ。これは日本の支配氏族が武力によらない手法で統治したことと関係している。

つまり、困った時(有事)には天皇制を引き合いに出して庶民を従え、平時には支配者と庶民は切り離されてそれぞれが課題にあたる。天皇制とは有事の際に度々利用されてきた。戦争もしかり、明治維新もしかり、そして最初の王朝である大和、奈良王朝もしかりである。この力の原理ではなく権威に収束する構造はなぜか?天皇制=天皇主義とは日本にとっての最初の観念収束であり、支配階級が押し付け、大衆が従った、大衆と支配者を繋ぐ統合観念であった。

それにしても、なぜ支配者の信奉対象は日本に来て、「力」から「権威」に代わったのか?これは日本独自の現象だがこの説明をする上で天皇制を解明しておく必要が在る。
 
 
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