社員の活力を引き上げるには?
257670 意識するのは正確さよりも同化。同化すれば正確に伝わる
 
喜田育樹 ( 38 デザイナー ) 11/10/14 AM10 【印刷用へ
何か問題が起こったとき、「正確に相手の言葉を聞いていればor相手に伝えていれば・・」というような気持ちになることは、皆さん経験があるのではないでしょうか。それで、今後は正確に物事を伝えよう、書面で痕跡を残しておこう、という方法論になるのですが、それでも同じ問題がまた起きてしまうこともありますよね。
実は正確さ云々の問題ではないのです。

〜以下、社内ネットより〜
>ミスをしない様にする以前に、「正確に伝える事が何よりも重要だ」という部分が抜けていたと思います。「正確に伝える、正確に用件を受ける。このことがミス0に繋がる。」と意識していたら、おかしいと思った部分をそのままに流してしまう事は無いはずです。<(若手社員の言葉)

ここでは、『正確ではない』やり取りをしているから伝わらないということが、一番重要な問題だと判断しています。そして、これは正確な『言葉』によるやり取りが不十分という判断でもあります。そうすると、正確に、正確にとかえってがんじがらめになります。

しかし、日常生活をよく考えてみてください。特に女の子の会話に顕著ですが、はたで聞いていたり、誰かがこっそり録音したりしたものを後で聞いたりすると、何を言ってるのかわからない会話がほとんどです。お客様との打合せをテープにとっても同じ様なものです。

でも、その場面にいた人は、ちゃんと意思疎通ができています。むしろ、テープを聴いてそんないい加減なことを、しゃべってたっけ?と思うほどです。正確な言葉以前に、相手がかもし出す表情や、伝わってくる感情まで、ありとあらえる情報を共認回路が感じ取り、判断しているのです。

これが同化です。この前提には肯定視が必要です。しかし今は、おそらく失敗することに対する恐怖体験から、評価に直結する内容に関しては『こころ』が開けず、(言葉)観念だけで対応しているのではないかと思います。失敗を恐れるあまり、生身の共認形成を避け、観念に収束したということだと思います。

ところで、一般的には、言いたいことが全て、鮮明な言葉で出てくる人は極めて少ないと認識した方がいいと思います。回りを見ていてもそうですよね。それでも、相手が発する不鮮明な言葉を、言葉以外の(感情や表情などの)情報を感じながら、推定していき、期待をつかみ、会話は成立します。

しかし、共認回路を閉ざしている(=相手を感じる度合いが低い)と、相手の発した言葉(観念)しか判断情報はなくなります。これは、その他の情報に比べて極めて少ないですから、判断不能になったり、相手のこころの状況も推定できなくなったりして、適切な質問すら出来なくなります。

その結果、
>お客様が来社され、こちらに話していた内容の一番最初が先ず聞き取れませんでした。(若手社員の言葉)

という様な、相手が発した言葉の『真意』が読み取れないという現象が頻発します。これを言葉が聞き取れなかったと理解してしまうのですが、もともと、相手は言葉だけで理解可能なレベルの発信をしていないのが普通です。これは『思ったことが思ったとおり伝わらないのは何で?』の応用版です。

以上のように、問題の本質は、『正確に伝える事が何よりも重要だ』という問題ではなく、『全身全霊を込めて相手に同化しようとしていない』という問題だと思います。一般的に、失敗の恐怖の起点になるのは、失敗すると強く怒る怖い親等の影響があります。しかし、何であるにせよ、そのことにこだわっている限り可能性は開けません。

反対に、同化さえ試みれば、多少不正確で、今まで失敗といわれていたことすら、普通のやり取りの一部と相手は感じてくれます。むしろ、一生懸命同化しようとすれば、その正確ではないやり取りさえ、こころよく思ってくれます。

こんなことで、相手が充足してくれたら嬉しいですよね。まず、このあたりから考えてみてはどうですか?

              ★ ☆ ★
 
 
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