経済破局は来るのか?
254695 11年夏・金融危機5 日本国債の暴落によって莫大な利益を得ることができる
 
小暮 勇午 ( 33 路上人 ) 11/07/23 AM02 【印刷用へ
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254491 1 ギリシア国債問題・ユーロ危機
254492 2 アメリカはデフォルト(計画倒産)を見通しているのか254493 3 急激な円高の直前には、必ず大きな事件が起こっている
254693 4 海外勢による大幅な日本国債買い越し
の続き
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■円高→国債価格上昇によって生じる儲けの機会

国際金融資本家は、日本国債で儲けを得るための「仕込み」をしている可能性がある。円買い(円高)→日本国債買い(国債価格上昇、金利低下)によって、儲ける機会が3つ登場することになるからだ。

@円高による儲け

日本国債(短期)は、金利が異常に低いため、金利で儲けることはほとんどできない。一方で、巨額の利益を生む可能性があるのは、為替差益だ。
例えば、東北震災直前の時点では、82円/ドルだった。このときに、円を買って日本国債に投資していたとすると、現在は79円/ドル前後だから、82÷79=103.8%となり、10倍のレバレッジを掛けているだけで、38%の利回りを達成することが可能になる。

ACDSによる儲け

CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、「破綻しても元本が保証されるデリバティブ」であるが、第三者が掛けることも可能な金融商品である。CDSの価格(料率)は、危険度に左右されるから、価格が下がる=金利があがるほど、CDS価格も上がることになる。

現在は、日本国債にマネーが集中し、価格が高い=金利が低い状態にあるため、CDSの価格(料率)も低い(リンク)。しかし、日本国債が売られ始め価格が下がっていくと、同期してCDS価格が上がっていく(危険度上昇→金利が上がるため)。現在の金利を0.5%だとすると、1.0%になるだけで、CDS証券の価格が2倍になることになる。

Bプット・オプション

国債価格が高止まり(=バブル化)している現在では、国債先物価格も高止まりしている。この時に、現在の国債価格でプット・オプション(売りつける権利)を買っておけば、日本国債バブルが崩壊し暴落した場合、巨額の利益を得ることができる。

※暴落し安値になった国債の現物を買い、プットオプションの権利行使すれば、差金決済によって(現在の国債価格−安値になった国債価格分の)巨額の利益を得ることができる。

■日本国債を暴落させることで、莫大な利益を得ることができる

つまり、
@円高になる前に円を買って、短期国債に投資し、
A同時に、金利が低いうちにCDSを掛けておき、
Bかつ、日本国債のプットオプションを買っておけば、

C円安になる直前で、短期国債を売って、円で外貨を買い、
D国債価格が下落(→金利上昇)し高くなったCDSを売り、
E国債価格が暴落している時に、プット・オプションの権利を行使して、日本国債を安値で買って高値で売る

これら一連の流れで、3重の利益を得ることが可能になる。国際金融資本家、あるいは配下のヘッジファンドが、仕掛けてくる可能性は高い。その90%以上を国内の金融機関が保有していようとも、国債価格の暴落によって国内金融機関の資産に穴が開き、政府の金利払いも危うくなり財政が破綻する恐れがある。

これを防ぐためには、「彼らと同じこと」を日本政府や国内金融機関が実行する必要がある。そうして初めて、日本国債暴落に伴う損失を補填することが可能になるからだ。
 
 
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