心の本体=共認機能の形成過程
25374 規範原理 1
 
吉岡摩哉 ( 20代 出版 ) 02/03/01 PM08 【印刷用へ
■まっとうな規範とは

始原人類時代、人類は厳しい自然環境の中で、身を寄せ合いながら生活していました。※集団でないと生きられない環境・外圧

集団を維持するためには、何らかの行動様式が共有されることを前提とします。つまり、集団が集団として存在する限り、規範が自ずと形成され、守られます。逆に言うと、規範の逸脱は、集団の破壊、つまり集団構成員の死に直結するものであったのです。

従って、この外圧にさらされている原始集団では、規範の明文化は必要有りません。規範破りには、外圧(自然)が即座に罰を与えてくれるからです。従って、集団を守る・維持するための規範(もろもろの文化様式や、タブーも含む)は、集団内で言語化されずとも共認され、また規範の共認が集団を存続させているという、相互補完の関係にあったのでしょう。

また、規範は、よりよく生きるための評価軸の役割も兼ねられたと考えられます。集団が人間関係で構成される以上、役割分担が発生します。当時の外圧状況を考えると、生きるためには構成員全員ができることすべてをしなければいけないわけですから、自ずと能力ヒエラルキーに従って役割分担=規範も形成されます。

つまり、規範=評価軸=役割分担であり、それを守ることにより、集団は維持される。
ということは、規範とは本来の意味では“規制する”ものではなく、集団全体を生への可能性へ導くものであり、集団内の課題遂行の役割分担を円滑にするものであり、秩序と充足をもたらすものであったと言えるでしょう。

もちろん、外圧の変化により規範は変化せざるをえません。逆に言うと、当時の課題とは、自然外圧への対処の仕方そのものであり、それがすべてであったと考えられます。

とすると、規範とは端的に言うと、ある単位集団をとりまく外圧に対する対処の仕方そのものであり、外圧に対する集団の運営方針そのものなのではないでしょうか。

このように考えると、外圧の低下=規範圧力の低下に繋がる意味が、すっきりします。
 
 
 
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