日本を守るのに、右も左もない
244252 大家族に戻っていく?
 
松本光一 ( 50 プログラマ ) 11/01/18 PM10 【印刷用へ
>7:人々が大家族生活の素晴らしさに気付き、孤立した敵対生活スタイルをやめて、大家族協調生活に戻ってゆく。…
核家族は17世紀、つまり江戸時代の始まりとともに一般に広がり、それが17世紀の人口増大の原因となったことがわかっています。また、町人に限らず、百姓が子を多数なしても女子は嫁に出すのはもちろん、男子も分家するか、その余裕がなければ奉公に出し、結果として核家族となる世帯が多数派であったことも近年の研究の結果から判明しています。つまり江戸時代には核家族は一般的だったのです。大家族制で有名な諏訪ですら、宗門改帳を子細に調査した結果、核家族が多かったことがわかっています。

現在の日本人が文化的に親近感をおぼえることができる時代は、室町時代を上限とするのが一般的な見解ですので、そこまで回帰するということでしょうか。いくらなんでも一足飛びにそこへ回帰するとは思えませんが、大家族制へ回帰し得るという根拠は何でしょう。実際のところ、今でも核家族は全世帯中の50%を越える程度ですから (ただし昭和から平成にかけて単身世帯が急増してます)、回帰も何もあったものではありません。大家族が消滅した分、単身世帯が増加したのは、企業の要求と晩婚化によるものですから、人々が気付いた程度で変わるものではありません。事実に基づく論理的な考証を願います。

>6: 原発は廃棄される。…
戸別システムは高コストであることが既にわかっています。太陽光発電による売電がもてはやされていますが、そのコストは太陽光発電を導入していない、つまり90%以上の世帯が負担を肩代わりしているので目に見えないだけです。原発をやめるのは結構ですが、そのコストは誰がどう負担するのでしょう。電気のコストが上がるということは、工業生産力はもとより、サービス産業を含む意識生産ですら電気の低コスト調達が前提となっている現在の生活基盤が崩壊するということでもあります。エコロジーは単なる幻想ですし、このようなミスリードは感心しません。

>5: 死刑制度は廃止される。…
他人はすべて敵という意識が愚かであることは言を俟つまでもないことですが、それで「社会の敵」がいなくなるわけではありません。それはただの妄想です。死刑の廃止についてですが、他の先進国は、終身刑や懲役刑の重加算など、それにかわる刑罰が既にあるので実行可能であったわけで、日本にはそれに相当する刑罰がありません。まずはそこからです。
>代わりに離島で大規模な収容施設が作られ、…
妄想としか言いようがありません。刑務所の場所が変わっただけで現行の問題点が改善するはずもなく、人里離れた場所に設置することで却って悪化することすら考えられます。まずは現状の把握に努められることをお勧めします。

>4: 工業はTPPなどによって壊滅的に衰退する。…
TPPを待つまでもなく衰退しそうですが。

>3: 日本の主要産業は、農業と観光、医療・介護、ハイキング・サイクリングなど健康産業にシフトすると繰り返し指摘してきた。…
農業? 農業が絶えることがあってはならないと思いますが、主要産業たるには日本の生産力が足りません。これは耕地面積の問題ですので、工業的な解決手段がない限り、日本が農業に頼って生き延びることはできません。健康産業へシフトするには、医学知識を持った人間が増えるよう教育制度を改革しなくてはなりませんが、現在手付かずです。介護職に医療知識が不要と思われているのは、単なる肉体労働をやらせているからに過ぎません。それを介護と呼ぶか、主要産業の担い手としてふさわしいあり方は議論のあることろです。

>2: 自動車社会は急速に衰え、代わって自転車が主役に躍り出ると、…
時期が明言できないのでは予想ではありません。ただの願望です。電池の改善は不断の努力によって続けられていますので、可能性がないわけではありません。というより産業界が今切望しているのは高効率電池の開発です。そしてそれが開発されれば真っ先に自動車へ転用されるでしょう。その頃まで日本の自動車産業が残っているかどうかは別問題ですが。

>1: すでに何度も書いているが、女性が解放されてゆき、…
これ以上何をどう解放するのだ、という問題はさておき。政治家には冷徹な判断力が求められます。そういう女性がいないわけではありませんが、少なくとも千葉景子でないことだけは確かです。ちょっと批判されただけであっさり死刑を執行した死刑廃止論者など誰が信用するでしょう。まず国民がノーと言いますよ。というか言ったから落選したのですが。
小沢一郎氏がマスコミで取りざたされているような「汚れた」政治家であるとは思いませんが、強い指導力を持つなら、民主党の現状はないわけで、むしろ指導力のなさが彼の政治家としての課題であり、同時に限界でもあります。
 
 
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