実現論を塗り重ねてゆく
242197 先史東アジアの部族移動と日本人の起源1
 
井上宏 ( 40代 建築コンサル ) 10/12/14 PM05 【印刷用へ
日本人の起源について、先史からの東アジアからの部族移動と神話の分布から解説している詳しい記事があったので紹介します。日本人の原核は、大きく5つの系統から成り立っているとしています。

変身のための起源論リンク より転載
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ここまでで、日本神話の構成素には、少なくとも先史北方系・南方系・北方騎馬民族系の3つがある−と推定しました。
 今回は、それらの文化複合を、「東アジア人類史」の枠組みから考えます。

◆先史北方からの放散−パレオ・アジア文化
 現生人類はアフリカで生まれました。6.5〜5万年前に「出アフリカ」の移動が始まり、4万年前にはユーラシアの東西両端まで放散したといわれます。
 だがその後、2.2万年前をピークとする「最終氷期の最寒期」があり、いったん殖えた人類は、かなり数を減らしたらしい。人類はいくつかの「島」集団に分割され、この間に「人種」としての形質分化が起こりました。また特に北方の集団では、極寒期を耐え抜くため、技術・文化が高度に洗練されました。
 1.3〜1.2万年前に氷期がゆるむと、人類の「再放散」が始まります。このとき南シベリアは重要な放散中心の一つとなり、その波動は、北東アジアから北米にまで及びます。このことは【ワタリガラス神話】の分布により確認できます。

【ワタリガラス神話】が見られるのは、シベリア・中国華北・北米の北西部、それにブータンと日本です。(日本の場合、ヤタガラス=ワタリガラスと想定します)
 この太古の「ワタリガラス文化」を、ここではとりあえず、パレオ・アジア文化の名称で括っておきます。シベリアから北日本へ流入した@縄文主力集団は、この系統であるでしょう。
 彼らは【ワタリガラス神話】のほか、【弟=月が姉=太陽を犯す】という日食神話を持っていました。

◆南方から二つの波−オーストロネシア文化
 1.3〜1.2万年前には、やはり東南アジアでも、スンダランドを原郷とする「再放散」が起こりました。これがオーストロネシア族です。
 オーストロネシア族の拡散は、インドシナに先住していたアウストロ・アジア族をも巻き込んで、東アジアへの北上波動を引き起こしたと考えます。彼ら(オーストロネシア族+アウストロ・アジア族)は、縄文中期ごろ、西日本へも達しました。ただしこのときのA西日本への漂着集団は、ごく少人数で、@縄文集団の中に融合していったと考えられます。
 のちに東南アジアで、オーストロネシア族は稲作文化を作りだします。これも早くから少数流入者によって日本へ伝えられた。オーストロネシア稲作民の主力集団は、長江の西と東(巴蜀と呉越)へ進出し、ここで大人口となって栄えました。
 けれどもBC1000年紀の後半には、華北からの軍事圧が強まったこともあって、呉越ともに滅亡し、華南は大いに混乱しました。これからB呉越遺民らが、一部は南韓を経由して、また一部はじかに海を渡って(=これが隼人族)、日本へ流入してきます。いわばオーストロネシア族渡来の第二波です。
 このAB系統の神話には、【殺される作物女神】【失くした釣り針】【蛇身出産】などが挙げられます。
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(転載以上)

2へ続く。
 
 
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