いい女って、何?いい男って、何?
230454 オコモリ 〜女性から若衆への深い期待〜
 
HAYABUSA ( 30代 ) 10/04/21 PM06 【印刷用へ
紹介されたオコモリ(1169)は、女性から男性への「期待」だと推察します。

当時、村落共同体の生活は決して豊かではなかったでしょう。そんななか、村の若衆が一人の落ちこぼれもなく「一人前」になることは、大変重要なことだったに違いありません。一人前の若衆が育たなければ、村の存続が危ぶまれる。これは大げさな話ではなかったと推察します。

若衆が「一人前」になる道筋には、男性同士の関係で学ぶ闘争的な側面も多分にあります。しかし、村の存続という意味では女性との充足関係=性も重要です。そこで採用されたのが、性的に成熟した年配女性の性の手ほどき=筆おろし。女性の特徴を自覚し、性教育に足る正しい知識と経験を身をもって伝授するのは、若い女性ではどうしても役不足です。

これにくわえて、オコモリに年配女性が適役とされる重要な視点があると思います。それは、年配女性ゆえに可能である、若衆への深い期待です。

オコモリというと、どうしても性的な側面が(性的な興味を伴って)強調されますが、それだけでは多分うまくいかない。必要なのは「この子に立派な大人(一人前)になってほしい」という気持ち。いうなれば、母性であり、慈愛。そこから生まれる深い期待です。

年配女性は、日常的に一人前の男たちに助けられ、また、自分も助けながら期待応望の充足を積み重ねてきた人たちです。したがって、男に対する感謝も深い。感謝が積み重なった分、次代の村を担う若衆に対しても深い慈愛=期待をもって接することができるのだと思います。

おそらくオコモリに臨む女性は、「この子を一人前にする」という使命感、「わが子のように可愛い」という肯定視(母性)、「いてくれてありがとう」という感謝など等、「充足存在」と呼ぶにふさわしい心持であったのだと察します。
若衆にとっても、そのような充足にあふれた女性は、年齢など関係なく大変魅力的に映ったことでしょう。

かつての村落共同体は、女性の充足性が集団を存続させる活力となっている一つのモデルといえるのではないでしょうか。
 
 
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