試験・身分制度の根深い害
226307 エリート官僚の最大のタブーは「無能」の指摘!?
 
田中素 HP ( 44 企画 ) 10/02/12 AM03 【印刷用へ
にわかには信じ難いほどに極めて幼稚な精神性だが、日本のエリート官僚とは、「無能の自覚」200495とは180度対極にある人間たちのようだ。

以下、佐藤優「深層レポート」−封印された高橋洋一証言 官僚無能論と窃盗事件−リンクより抜粋引用。
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高橋洋一は、官僚たちを本気で怒らせてしまった。「埋蔵金」を暴いたことがその理由ではない。霞が関のエリートたちが絶対に許すことのできない「真のタブー」に触れてしまったのだ――。

(中略)

「公務員の天下りや渡りはけしからん」、「役人は威張っている」とかいう官僚批判を彼らは屁とも思わない。このような批判について、官僚たちは「われわれの力量が評価されているから、やっかみ半分の批判をされる」ぐらいにしか考えていないからだ。子供のころから成績優秀で褒められるのが当たり前と思っている連中なので、威張っていると言われても痛くもかゆくもない。ところが高橋洋一という人物は、本質が見えるが故に、よくある官僚批判から一歩進んで、霞が関の本当のタブーに触れてしまった。

***

佐藤 高橋さんが埋蔵金問題で明らかにしてしまったのは、「霞が関官僚たちはどうも数学に弱いのではないか」「実は偏微分になると全然理解できない」……そういう事実なんですよ。つまり、官僚の「能力問題」を初めて指摘したわけです。キャリア官僚の学力に初めて疑問符をつけた(笑)。「ボクたち一度もバカなんて言われたことないのに、高橋のやつがバカだと言っている」。これで完全に高級官僚の逆鱗に触れてしまいましたね。

高橋 東京大学法学部を卒業したキャリアたちは秀才だと思われていますけれども、実は計数には弱いんですよ。彼らの知識や理論は学者からの受け売りがほとんどで、聞きかじり程度です。知ってはいても本当には理解していない。私はそういう事実を指摘しただけなんですが、財務省で実際に体験した話を具体的に紹介したから反発を買っちゃったようですね。財務省は霞が関の一番上に立っていますから。

佐藤 本当のことを言ってはいけないのです。トップに君臨する財務官僚が、数学ならまだしも、算数の能力すら怪しいという話ですからね。文系と理系の棲み分けがあって、偏微分になると「文系だからそこまでは勉強していない」で許される。でも埋蔵金話は、どんなに難しいかと思ったら、特別会計のバランスシートを見て、足し合わせてみれば誰にでもわかるレベルの問題だった。これは加減乗除の世界ですよね。要するに、足し算引き算の世界でも能力問題があるということを高橋さんは指摘してしまった。財務官僚からすれば許せないわけです。

高橋 私は財務省でALMのシステム(Asset Liability Management=資産と負債を総合的に管理し、それによって金利変動や為替相場の変動などの市場リスクと流動性リスクを管理する技法)をつくった。資産と負債の変化に対して、金利リスクを考えながら資産運用を数理的に決定していく手法です。高度な数学を使うから東大法出身の財務官僚はほとんど理解できない。いわゆる偏微分の世界ですから、これに対しては確かに反発はなかったんです。でも、佐藤さんがおっしゃるように足し算引き算の世界で問題があるということを言い出したら、とたんにものすごい反発が出てきた。

佐藤 微積分あるいは、線形代数がわからないと指摘しても、まだそこは目をつぶってくれる。ところが、ついに四則演算の世界になっちゃったから。

高橋 ほんとに足し算だけです。掛け算と割り算も使ってない(笑)。

佐藤 四則演算に問題ありと指摘したところで、霞が関官僚は「高橋洋一は絶対に許さないぞ」と激怒したわけだ。

高橋 そうそう。財務省にいる私の友人が本当にそう言ってました。

(中略)

高橋氏は埋蔵金を表に出すことによって、結果的に財務官僚の能力問題に疑問を投げかけた。これが財務省にとって本当のタブーだった。
(以下略)
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抜粋引用以上。

己の無能さを指摘されたがゆえに、高橋洋一は財務官僚と検察官僚によって窃盗事件を仕掛けられ、言論を封じられたのではないかと佐藤は分析する。昨年1月のG7での故中川昭一元財務相の酩酊事件も「財務官僚のやりそうなこと」(高橋洋一)であり、「官僚というのは、にわかには信じられないかもしれないが、自分たちの利益のためにならないと考えれば、大臣の失脚を謀{はか}ることなど平気」(佐藤)なのだという。
 
 
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