アメリカ→官邸→マスコミによる支配
209507 ビジネス知識源(吉田繁治):ミラノの奇妙な事件2〜偽造団の存在はマンガ以下の無理な仮定〜
 
SE_Hacker ( 40+ ) 09/06/25 PM01 【印刷用へ
209506に続き、リンクより引用
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イタリア警察が言った、粗悪な「偽物」説を以降で検討します。

【米国債に「券面(証書)」はない】
1980年代以降、米国は国債を「証書」としては発行していません。電子化された「帳簿記載方式:Book entry form」という、券面の発行を省略する仕組みです。つまり、米国債を買った金融機関や、各国の政府がもつ口座の資産勘定に記帳される仕組みです。(事実)

(注)ただし、国家が、米国政府に要求すれば、例外的に、米国債も券面が発行されることがあります。

日本政府がもつ米国債は、日本政府の名義で、米国のFRBが保管(保護預かり)し、預かり証書が発行されているはずです。普通はこんなに巨額の米国債は、日本政府にも、現物はない。

【奇妙な矛盾】
いずれにせよ、一枚480億円の額面の米国債が、13兆円分も運ばれているとすれば、だれでも偽物と疑います。

偽造団があるとして、こんな荒唐無稽な偽物を作るなら、漫画以下です。

米国財務省は、国債の負債勘定を記録し、有り高を証明しているからです。国債がどう流れたか、だれが売ってだれが買ったか、把握しています。無記名分は、ごくわずかしかないというのが米国の見解です。

【疑問】
ニセとされた米国債の額面は、1枚が$5億(480億円)です。合計249枚(13兆円)、破天荒な金額です。紙1枚で480億円(!?)こんな超高額の証券を、だれが、不可能な換金のため偽造するのか?

【事実と疑念】
事実を言えば、一枚480億円もの額面の国債を売れる相手は、政府か中央銀行、あるいは超大手の金融機関でしかない。

売買や担保預けの際は、厳重な[偽物・本物]チェックが行われます。偽物なら、即座にばれて、持参人はその場で逮捕され、厳罰(おそらく終身に近い懲役や禁固刑)を受けます。

金融関係者なら、米国債と日本国債に券面が発行されていないことは知っています。しかも個人が、買えるわけもない金額です。仮に(裏の)取引を行っても、100兆円以上の資産をもつ大手金融機関同士が、相手と顔をつきあわせる相対(あいたい)でしか、売買しません。

とすると、更に変です。偽造した集団が、偽の現物を持って来ても、どの金融機関も、買うはずもない。ブラック・マーケットにしても、券面金額が巨額すぎ、だれも買わないのは当然です。

偽造団が、日本国債や米国債への知識がゼロで、パソコンとプリンタで偽造したとします。この想定は、無理です。1枚$5億(480兆円)のものは、現金への換金の運搬も、絶対にできないので、作る意味がない。同じ偽造なら、世界の商店が受け取る米ドルやユーロの偽札のほうが、まだましです。

英フィナンシャルタイムズ紙は6月19日に、シチリアのマフィアが作ったことが推察されるとも報じていますが、この筋はないでしょう。偽造するとすれば、国債の売買と流通について、あまりに無知で、換金の手段がないからです。

■2.論理的な仮定

イタリアで摘発された13兆円分の米国債を、どこか国の偽造団が作ったと仮定します。

「売れるわけがない、どの金融機関も、絶対に買わない」ことを、専門的な知識をもつはずの偽造団が、知らないはずもない。

1枚で480億円の249枚です。こんなものを券面として印刷する犯罪集団があるなら、漫画の世界。劇画や映画なら、もっとリアリティがあるフィクションを作るでしょう。

▼偽造団は無理な仮定:論理

だれが、こうした漫画風のものを作ったのか? 2人の日本人でしょうか? 裏の集団があるのか? この推理は、無理です。

【理由】
米国債を偽造する集団なら、流通する米国債に券面がなく「帳簿記載方式」であることを、知らないはずはない。

偽とだれでも分かる米国債を偽造する危険を犯すなら、大量の100ドル札(スーパー・ノート風)を刷り、世界で使えばいい。ともかく、偽造とされた国債の額面金額が、巨額すぎます。
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引用以上(続く)
 
 
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