もはや学校は終っている
209307 江戸の教育〜男は男の道を学び、女は女の道を学ぶ場
 
マリー ( OL ) 09/06/22 AM01 【印刷用へ
江戸の教育と言えば、寺子屋が主にその役割を担っていました。
寺子屋は共学もあったようですが、基本的に男女別学で教師も男生徒に男教師、女生徒に女教師が当たったそうです。
最近、話題の男女別学197323は、脳の違いに焦点をあてたもののようですが、江戸時代に別学にされた意図は全く違うものです。

そもそも、男と女では学ぶべき中身が違ったのです。

「江戸の躾と子育て」中井克己著より、引用します。

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まず、「いろは」を学び、その後は男の子は男文字を、女の子は女文字を学ぶ。

次に「往来物」と呼ばれる教科書で、漢字や熟語を学ぶ。
往来物とは、生活に必要な知識を手紙文で書いたもの。

女の子には女の子用の往来物があって、7000ある往来物のうち1000は女子用だった。
内容は、家を栄えさせるための女性の心得を書いたもの(『絵本栄家種』)や、婚礼の物語にしたがって、国名がしるされていく『国尽女文章』、有名な女子の修身(自己の身を修め、行いを正しくすること)、斉家(家庭をととのえ、治めること)の心得を説いたような女子用教科書(これらを総称して『女大学』と呼ばれた。)があった。

家でのしつけの場面でも、男の子であれば、父親の後を継ぐのが一般的なので、男の子の教育は、父親の担当だが、女の子のしつけは母親が受け持つというように分担が決まっていたそうです。

貝原益軒は『和俗童子訓』で、女の子は男子と違い、いつも家にいて外に出ないため、師に学んだり、友達と交わって世間の礼儀を見習うといった機会が少ない。それだけに、親が女の道(女の守る道徳)や礼儀を教えることが重要であり、教えられずに育った娘は礼儀を知らないし、女の仕事もできない。だから、女の子にはしつけが大切なのだと説いたそうです。

女の子は他家に嫁ぎ、他人に仕えるのだから、不徳であっては舅や夫の心にかないがたいと考えられていた。

「女徳は女の心の正しくて善なるを言う。およそ女はかたちよりも心のすぐれているのがよい。」


一方、男は往来物の中で、それぞれの職業の心得を学んだり、歴史上の事件や人物について学んだり、算術を学んだりした。

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つまり、男は男同士で男の道を、女は女同士で女の道を学んでいたのだと思いました。

それは、まさに男の人にとっての認識追求のサロンや露店の場、女にとっての女の子グループの場や、感トレの場なのではないか?という気がしました。

こうやって考えてみると、男とは?女とは?を学ぶ場がないという現状が異常なことのように思えてきます。
サロンや感トレの場を、もっともっと日常の場にしていく必要を感じました。
 
 
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