健康食品とも言われ、ごはんには欠かせない「梅干」の効能について調べてみました。
さすがに古来(平安時代にはあった模様)から今日まで、日本人に愛用されているだけのことはあり、大きく6つの効能があるようです。
以下、「梅干の効能:一日一粒の梅干で健康回復:梅干の効能(荒牧麻子先生)」リンクより引用
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梅干の効能(荒牧麻子先生)
はじめに
梅干しがもつ驚異的な働き
ヘルシーでおいしい和食が、世界的なブームになっています。本家である日本でも、和食のよさが再認識されつつあります。その和食を代表する食品が梅干しです。
梅干しは納豆や豆腐などと同じように、すぐれた発酵食品であり、加工食品です。健康志向が強い今、もっとも注目されている食品といっても過言ではありません。
そこで、梅干しを食べると、どんなふうにからだによいのかをざっと検証してみることにしましょう。以下の内容を順にご紹介します。
6つの効能
●梅干は疲労を回リンク
疲労の原因は体内に蓄積された乳酸。これを分解するのに効果的なのがクエン酸で、梅干にはこれが豊富に含まれます。
クエン酸は、乳酸を水と二酸化炭素に分解して、体外へ排出する働きがあります。しかもクエン酸には、ブドウ糖が分解されるのを抑制し、乳酸そのものをエネルギーのもととなる物質へ変化させていく働きもあります。
つまり疲れのもとを取りながら、さらにエネルギーをも生み出すのがクエン酸というわけです。
●梅干は動脈硬化を予防リンク
梅干は、乳酸を分解するクエン酸が豊富だと述べましたが、乳酸はまた動脈硬化の原因にもなっています。
また最近では、クエン酸そのものに、血圧を下げる働きがあることもわかってきました。
●梅干は活性酸索を撃退リンク
生活習慣病の原因の一つに活性酸素があります。この活性酸素を減らす働きがあるのが唾液の中に含まれるグルタチオンペルオキシダーゼとカタラーゼという酵素です。
これらの酵素は、発ガン性物質の毒素も消す働きがあります。
唾液は、自然に分泌された量よりも、食べ物によって刺激されて出てくるもののほうが多いという特性をもっています。
しかも梅干によって刺激された唾液は、質量ともにすぐれているという研究報告もあります。
梅干を見て、「すっぱいと思わずツバが出る」感覚や、梅干を食べるときに自然に出る唾液は、活性酸素を撃退するという、からだにたいへんよい効果をもたらしているのです。
●梅干は便秘を解消リンク
梅干を毎日食べると、便秘が自然に解消されていきます。これは、梅干に胃腸の蠕動運動の働きを活発にする効果があるからです。
また、殺菌作用もあります。細菌は酸に弱いため、クエン酸の強い酸性に
よって殺されてしまうのです。
●梅干は二日酔いを解消リンク
二日酔いは、肝臓のアルコール処理能力が追いつかず、血液中の酸素が不足するために起こるものです。
アルコールは一旦、肝臓の中の酵素によってアセトアルデヒドという物質に分解されたあと酢酸になり、最後は炭酸ガスと水に分解され、体内に排出されます。問題はこの分解途中にできるアセトアルデヒドです。
このアセトアルデヒドは吐き気を引き起こしたり、呼吸数や心拍数を上げ、アルコールそのものよりも数倍強い生体反応を起こす有害物質なのです。
血中のアルコール量が増し、アセトアルデヒドの量が増えれば、吐き気や頭痛が起こります。これが二日酔いとなるわけです。
梅干には、胃腸の粘膜を保護する働きがあります。アルコールは胃腸から吸収されるので、梅干を食べることによって、胃を守ろうとする生体防御作用に働きかけ、胃腸を保護する粘液の分泌を高めることができます。
つまり、お酒を飲む前に梅干を食べておくと、胃の粘膜が保護されるため、アルコールの刺激を緩和できるのです。
また、飲みすぎて、二日酔いになってしまったときに食べると、荒れた胃の粘膜の修復が早くなります。
さらに、二日酔いになると体内は酸性に傾きますが、アルカリ性食品の梅干しを食べると、からだが弱アルカリ性に変わり、二日酔いの回復を早める効果があります。
●梅干は食中毒を防ぐリンク
梅干は、戦国時代には兵糧として必需品でした。合戦におもむく兵士たちは、にぎり飯に梅干を入れ、腰につけて歩きました。
なかでも豊臣秀吉は梅干を「息合の薬(いきあいのくすり)」として重用したといいます。先人は、梅干の腐敗防止や疲労回復の作用を体験的に知っていたということです。
冷蔵・冷凍などの保存技術が発達している今でも、細菌性の食中毒にかかる人は少なくありません。
病原性大腸菌0-157をはじめとした、サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌などの食中毒を引き起こす細菌は、味やにおいなどがほとんどなく、なかなか細菌の有無の判断ができません。
梅干に含まれているクエン酸は、こうした細菌を抑制する働きがあります。つまり、梅干には食中毒菌の増殖を抑える働きがあるということです。
「梅はこんなにからだにいい(管理栄養士 荒牧麻子 監修)」より引用
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以上引用おわり |
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