近代科学が環境破壊の出発点?
196605 『わら一本の革命』 @科学技術の完全否定と誰でもやれる自然農法
 
井上宏 ( 40代 建築コンサル ) 09/01/06 AM08 【印刷用へ
この本を読んでみて、現代の仕組みが農業のみならず科学技術への信仰にもとづいてつくられていること、それが様々な弊害を生みさらに目先の技術を使って解決しようと悪循環に陥っていくこと、それに対して自然の摂理に徹底的に同化して発想を変えていくことで突破口が見えてくること・・・・それらを確信し実践を重ねてきた先人がいる。

『わら一本の革命』 福岡正信 より抜粋引用
////////////////////////////////////////////////////////////////
・人間の知恵を使わない自然農法というものが、科学農法に太刀打ちできるものかどうか、ということをずっと問題にしつづけていたのです。(P19)
・あれもしなくてよいんじゃないか、これもしなくてよいんじゃないか
 それより前から、いろいろ考えていた、米つくりの考え方を根本的に変えた自然農法を実践してみたんです。よりよくするための“技術”の寄せ集めは一切やめてしまって、逆の方向をとった。あれもしなくてよいんじゃないか、これもしなくてよいんじゃないか、ということを追求して、それらをみんなやめていった。
 だから自分の米作り麦作りは極めて簡単なものになってしまって、もうこれ以上手を抜くこところはないようになってしまった。種を播いてわらを振るだけですから。だが米麦ともに反当たり十表以上をとるようになるまでには20年も30年もかかってきたというわけです。しかし、これは、自然農法で成功するには、長年かかるという意味ではありません。(P47)

・自然農法の四大原則(P48)
 ・第一は不耕起(無耕転あるいは無中耕)
 ・第二は無肥料
 ・第三は無農薬
 ・第四は無除草

・わらは地力を培い、土を肥やす。
 30年間鋤いてなくて、その間に土がどう変化してきたか。普通の耕耘機で鋤いた土より深くなって、しかも腐食に富んだ黒い土になってきている。
それがどういうところから来ているかといえば、土で栽培されたものを全量、土に返す稲わら・麦わらの全量を、籾がらも全部土壌に還元する。・・・・こういうことを続けているから、肥沃な腐植土が出来るということなんです。(P64)

・技術がどうして発生したか?
 稲作には田圃を鋤かねばならない、深耕するほど米がよくできる、こういう技術がどうして発生したか。それは鋤かなければならないような状態に田圃をしてしまった、ということの結果なんです。土を鋤いて水を入れて練って、壁土を練るようにして空気を追い出してしまい、バクテリアも殺してしまうようにした。土を死滅状態にして、そこへもってきて、肥料を入れると米はよくできる、という結論になった。
 自然の土というのは、放っておいたら自然に肥えてきて肥料なんか入れなくってもいいようになっているんです。それを人間がいためつけて、力をなくしてしまっておいて、そこを出発点とするから肥料の効果が出ているように思われるにすぎないのです。軟弱徒長の水稲を作るから、農薬散布したら効果が上がった、というにすぎない。(P84 )

・とにかく私は、従来の農業技術を根本的に否定するところから出発しております。これは私が、科学技術というものを完全に否定しているということです。この科学技術の否定というのはどこからきているかというと、今日の科学を支える西洋の哲学の否定にもとづいているわけです。(P90)
//////////////////////////////////////////////////////////////////
(引用以上)
 
  この記事は 196598 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_196605

 この記事に対する返信とトラックバック
221773 毎日が一年生。いつでも柔軟な思考と、謙虚な心を失わないように 匿名希望 09/12/12 AM11
209343 ネオニコチノイド 猛獣王S 09/06/22 PM08
205324 持続可能な農的生活に向けて☆@ 高橋幸香 09/04/27 PM01
202375 現代農業 やがて不耕起栽培が主流になる1 匿名希望 09/03/18 PM00
201503 ニカラグアの月と農業 小松由布樹 09/03/06 AM11
なんで屋が日本の農業を考える〜シリーズ?農業の新しい可能性『自然農法』!! 「路上で世直し なんで屋【関西】」 09/02/14 PM05
日本人の認識方法「まず対象ありき」の可能性 「日本を守るのに右も左もない」 09/01/24 PM11
198076 農政の歴史@〜アメリカ主導で開始された戦後農政〜 三浦弘之 09/01/23 PM05
196820 理にかなうとは摂理にかなうこと 佐藤英幸 09/01/09 AM01
【企業が農業に参入するのは何で?】〜第二弾 食料自給率という目先指標〜 「共同体・類グループの挑戦」 09/01/07 AM01
196607 『わら一本の革命』 B原点を忘れた日本の農政 井上宏 09/01/06 AM08
196606 『わら一本の革命』 A汚染時代への回答 井上宏 09/01/06 AM08

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 滅  亡
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
私権社会の打破のために
遺伝子の共同体
「利己的な遺伝子」を切開する 1
「利己的な遺伝子」を切開する 2
実現論の形成過程
闘争と生殖の包摂@
闘争と生殖の包摂A
自我が邪魔をして心を開けないセックス
近代思想の結果が、現代
転換期の女たち
夜這い婚
漱石をねじ曲げる「奴隷」たちへ
「自我=エゴ」を制御するもの
相手尊重の意識の原点は?
規範意識の形成の土台は? 
大転換期の予感と事実の追求
現代の神官=社会統合階級の欺瞞
個人主義者の詭弁 個人と自我
個人主義の責任捨象と言い逃れ
現状の経済システムに問題あり

『るいネット』は、35年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp