日本を守るのに、右も左もない
194569 アメリカの行く末を学ぶ意味
 
根木貴大 ( 34 営業 ) 08/12/11 AM11 【印刷用へ
>金融バブルの崩壊が後押しする形で、皆の意識は急速に実質価値に回帰していると捉えて良いと思う。
だとすれば、実質価値の中身が「皆の期待」にあることが明確になりさえすれば、お金の使い道は必然的に変わっていくだろう。


崩れゆく大国、アメリカの行く末を見続けていくことは、私達日本人にとって非常に意味あることではないかと、最近特に感じています。

建国時から一貫して、アメリカは自国利益の相対優位性を維持するための戦略を取り続けてきたと言えます。彼らは、相手(他国)がどうなろうと、いかに自分達が勝ち続けられるか、それだけを常に戦略の軸に据えてきた。自国の利益のみを追求することが国力=国民の活力を維持し続けるものだと信じて疑わず、世界の冨がアメリカに集中するシステム=枠組みを、実に様々な戦術を駆使して創り上げてきた。

一方で、私達日本人を含めた世界の国々は、アメリカが築いた枠組みの中で、儲けたり損をしたりしながら、しかしその枠組み自体からはみ出そうとする思考は奪われたまま=思考停止のまま追従してきたのではないかと思います。

その戦略が、今破綻し始めています。

私権原理に基づいた彼らの戦略には限界があることを、まさに今、彼ら自身が証明している。ムリヤリ市場を拡大させ、表向きの経済力を高めるだけでは、永続的な国力上昇には決してつながりません。

次の大国と呼ばれる中国や、BRICSに代表される新興国群であっても、アメリカが築いた枠組みをなぞるだけの戦略では、いずれアメリカと同じ結果を辿るだけではないでしょうか。

とすれば、私達は今までぶら下がってきた思考の枠組み(≒私権原理)から離れ、永続的な国力=国民、つまり私たち自身の活力上昇を図るために、新しい思考の枠組み(≒共認原理)を自ら考え、現実に創り出していく必要があります。

>過去の日本には、公共事業の一部を地域住民らがお金を出し合って、自ら担っていた時代があったそうだ。しかも、それはごく最近、昭和初期の話である。

>お金の存在性格が「自分のために使う」⇒「自分のために稼ぐ」となったのは、むしろ最近(戦後以降)のことではないか?と思えてきた。皆が必要とするもの=期待するものには皆がすすんでお金を使うという相互扶助的意識、いわば「本源的なお金の使い方」がつい最近まで存在していたのである。

共認原理に基づく新たな思考の枠組み⇒国力上昇のための戦略を見出すための素質を私達日本人が有していることは間違いなく(古のDNAに刻印されている)、若者の就職観に象徴されるよう、その素質は到るところで顕在化しています。
しかし現時点では、その可能性が明確に言葉化されていない→実現形態が乏しいゆえに確信が持てず、未だアメリカが築いた枠組みに振り回されている感が強い。このままでは、世代交代が進む度に、私たちに刻印されたDNAは薄れ、いずれ欧米の価値観に染まり切ってしまいかねない(転換の機会を逸してしまう)。

だからこそ、”今”アメリカの戦略が綻び始めたことは、大きなチャンスと言えます。


・アメリカが凋落していく様を目に焼きつけ、「彼らのやり方では
 活力は出ないんだ」と理解し、決別すること。

・「活力を再生させる構造の基盤には共認原理がある」ことを実感
 ⇒確信させる場を、大小問わず数多くの場(企業、学校、家庭)
  で創り出していくこと。
 (るいネットは、今後出てくるであろう、こうした場の成功事例
 を蓄積していくデータベースとしても、大きな価値を持つ)

これらは、今後の私達日本人に期待される役割ではないでしょうか。
そのためにも、今後アメリカの行く末は、しっかりと分析し、学んでいく必要があるのではないかと思います。

 
 
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