『日本人全員平等の脱石油農業は可能か』リンクより転載します。
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世界経済崩壊後に日本人に一人も餓死者を出さずに済むかを考察しました。
1. 日本の農地はどれだけあるか?
日本の国土は37.8万kuあり,そのうち田んぼと畑を合わせた農用地の面積は12.6%⇒4.7万kuあります。田の面積は2006年現在で,2.4kuです。1969年には,田の面積は3.2kuありました。減少分0.8kuは,宅地・工業用地・畑への転用・休耕田・耕作放棄などによると見られます。いよいよ食べるものがなくなってくれば,再水田化や新田開発などが期待できますから,少なくとも過去最大面積の3.2万kuは確保できると考えていいでしょう。
次に,畑の面積は,2.1万kuあります。水田に戻すと確実に減少しますが,こちらも耕作放棄地の再利用や開拓(元は耕作地だったが,植林した土地などを元に戻す)などで現状程度は確保できるでしょう。
(2006年現在の田と畑の合計が4.5kuで農用地面積の4.7kuより少ないのは,あぜ道や耕作できない斜面などを除いたためです。)
利用できると期待できる田の面積=3.2万ku
利用できると期待できる畑の面積=2.1万ku
2. 一人当たりに必要な耕作面積
日本人の米の最大消費量は,118kg/人・年(1963年)でした。その後,「食の多様化」=外国からの食料輸入によって半分近くまで消費量が減ったのはご存知の通りですが,経済崩壊で外国から食糧を買うことができない前提ですので,最大消費量118kg/人・年で考察します。ちなみに,この118kg/人・年は,一日あたり0.323kg/人=2.13合/人であり,茶碗約4〜5杯分に相当します。少食の高齢者がとりあえず多い状況ですから問題ない量でしょう。
米の消費量=118kg/人・年
この量を生産するのに必要な田の面積は反収でわって求められます。水田から取れる米の量は,年々向上していて,1965年で400kg/10アール・年,1996年で502kg/10アール・年でした(日本全国の平均)。後に述べるように,機械化農業=石油依存農業を止めてもそれほど反収は減少しないと期待できるのですが,素人に作らせる(当然人力農業=自給自作が基本です)ことや,数年間は慣行農法に痛めつけられた農地を使わざるを得ないので,400kg/10アール・年と少なめに見積もります。
118kg/人・年÷400kg/10アール・年=2.95アール/人=295u/人
一方,野菜や根菜,果物もある程度の自給が望ましいです。(おかずがないと困ります)果物は難しいですが,野菜や根菜だけなら一人当たり「2〜3坪の土地で充分」だそうです。余裕を見て,15u/人とします。
一人当たりに必要な水田面積=295u/人
一人当たりに必要な畑面積=15u/人
3. 日本人1億3千万人を食べさせるの必要な田んぼと畑の面積
上の数字に1億3千万をかけるだけです。
295u/人×1億3千万人=384億u=3.9万ku
15u/人×1億3千万人=20億u=0.2万ku
日本人1億3千万人を食べさせるの必要な田んぼの面積=3.9万ku
日本人1億3千万人を食べさせるの必要な畑の面積=0.2万ku
4. 上記の考察・計算結果から
田んぼの面積は,0.7万ku不足
畑の面積は,1.9万ku余剰
という結論になります。
1.9÷0.7=2.7(倍)
であり,単位面積あたりのカロリー収穫が,コメの37%以上ある作物を畑で作れば1億3千万人の人間が取り敢えず餓死せずに,満腹感を味わって生活できることがわかりました。牛肉・豚肉をがまんすればみんな平等につつましい健康的なベジタリアンになれます。
以上,かなり大雑把な考察です。温暖な地方では,二期作,二毛作ができるので,現在の水田面積でも充分おつりがくる可能性もあります。
〜後略〜
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