環境破壊
162457 地球温暖化CO2原因説は本当?【露店お題】(1)
 
岡本誠 ( 54 経営管理 ) 07/09/30 PM08 【印刷用へ
(露店や学祭お題用にまとめました。かなり難題でしたが、参考になればありがたいです。改良案もお願いします。)
地球温暖化は人為的CO2が原因との説が世界を席巻していますが、これはIPCC(気候変動に関する政府間パネル:世界中の科学者の報告を取りまとめるために、国連環境計画UNEPと世界気象機関WMOが設立した組織)が発信源なので、その報告から見たいと思います。

1.地球が温暖化しているのは事実

IPCCの2007年第4次報告書によれば、100年間で0.74度Cの速度で温暖化がおきているという。とりわけ1980年以降加速している。

その結果、ヒマラヤやアルプスなどの山岳氷河が減少し、北半球の大陸上の積雪面積や北極海の海氷面積は30年間で約8%減少したという。しかし南極大陸は、内陸部で氷床が増加し沿岸部で減少しており、氷床全体での増減は不明です。

また、20世紀を通じて世界の海面が17cm上昇したという(1993年以前は潮位計、1993年以降は人工衛星によるデータをもとに計算)。その原因として、氷河や氷床の融解、海水温の上昇による海水体積の膨張を挙げている。

2.しかし人為的CO2原因説は間違い

IPCCは、これまで地球は何度も温暖化と寒冷化を繰り返してきたとした上で、ここ50年の温暖化については、人間活動に由来するCO2などの温室効果ガスの増加が原因だと、コンピュータ・シミュレーションによる気温変動の再現実験をもとに結論している。

IPCCの切り札ともいえるコンピュータ・シミュレーションは、気温を左右する要因として
@太陽活動の変動および地球と太陽の位置関係の変化による放射量の変動
A自然現象(ex.火山の噴煙)がもたらす反射率の変化
B温室効果ガスの変動
とした上で、

@Aの要因のみで気温変動の再現実験をすると、20世紀前半についてはほぼ一致したが、20世紀後半から現在にかけての急激な気温上昇は再現されなかった。逆に気温の低下傾向を示した。しかし、Bの要因を加味すると、20世紀を通じてよく一致した。

従って、『1950年までの気候変化は、66%の確率で太陽放射量と火山噴火の変化が原因だといえるが、20世紀半ば以降の気温の上昇は、90%以上の確率で人間活動に由来する温室効果ガスの増加が原因だといえる』と結論した。本当だろうか?

★コンピュータ・シミュレーションは捏造
☆1 IPCCのシミュレーションでは太陽活動の効果は一応取り入られているが、それほど重要視されておらず、可視光の変動だけが考慮されている。
紫外線や磁気活動の影響は評価が難しく無視されているが、これらが気温変化とよく合うとする研究成果が最近発表されている。ただし、気候変動のすべてを説明できるかどうかはまだ不確からしい。
可視光以外の効果は、リンクに詳しい。
また太陽活動と気候変動の相関を示すグラフは、リンクにまとまっている。

従って、必ずしも@Aの要因では気温上昇が再現されなかったとする結論は早計で、それは単にシミュレーションモデルがそういうモデルだからに過ぎないということを念頭に置いておく必要がある。

☆2 全温室効果の9割を担当する水蒸気あるいは雲は、その挙動が複雑すぎてモデル化できず、「パラメタ化」という半経験的な要素が入っている。気候モデルの不確実性の大部分は、このようなモデル化できない要因をパラメタ化する際の不確実性によって生じており、与え方によってどんな結果も出せるのである。
過去の気候変動を再現する場合は、「パラメタ化」の影響を観測値と比較することで調整することは可能だが、比較対象が存在しない予測値の場合は確認する術がなく、結局、望ましい解を得るために恣意的にデータを捏造することになってしまう。

☆3 温暖化が先、CO2増加は結果
IPCCのシミュレーションモデルは、「CO2などの温室効果ガスが増えたら温暖化する」という前提のモデルだが、実際はまったく逆で『温暖化が先で、その結果CO2が増える』のが正解。リンク
この事実だけでもIPCCモデルの欠陥が指摘できるが、温暖化→CO2増加→温暖化ガスの正のフィードバック効果からさらに温暖化、という機構もあるので、一見似たような結果になることもある。
しかし、「CO2などの温室効果ガスが増えたら温暖化する」モデルでは、最初からそのような結果しか出ない。出来レースといわれても仕方ない。
 
 
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