日本人の起源(縄文・弥生・大和)
161597 サブプライムローン問題:各種データ
 
田中素 HP ( 41 企画 ) 07/09/19 AM10 【印刷用へ
■サブプライム層って、誰?
サブ(下位)プライム(最優遇)。低所得者層や事故歴があるなど信用力の低い層。具体的には、概ね年収2.5万ドル以下、米国の収入分位で下位50%(貸付できない最貧困層を除くと人口の約25%と言われる)の層。より具体的には、「過去2年間に抵当差押さえ、ローン不払いがある」「過去5年に自己破産がある」「所得に対する債務返済負担の比率が5割以上」など。日本だと所謂サラ金、街金の客に相当。

■サブプライムローンってどういうローン?
当初2〜3年は金利を低く(といっても年6〜8%)、その後は金利を上げて(10%以上)低所得者層にも借りやすく持ちかける。バブルで住宅価格が急騰している間は、初期期間ごとに転がすことで財テクにもなり、残高が急増(04〜05年がピーク)。購入した住宅を担保にし、返済不能になれば取り上げることから「略奪的貸付」とも言われる。

■サブプライムローンの残高と延滞率
米国の住宅ローン残高は06年12月末時点で約9兆7,000億ドル(1ドル=120円換算で約1,164兆円)。日本(06年3月末時点で約184兆円)の6倍強に相当する。そのうちサブプライムローンは、06年度末時点で13%、約1兆3000億ドル(同156兆円)を占める。サブプライムローンの07年4-6月の延滞率は14.89%と、過去最大を記録した。

■ローンの証券化=ブラックボックス化
サブプライムローンは小口証券化され、さらに様々な債権や株式と組み合わされて金融商品に仕立て上げられる。これによって、不良債権がブラックボックス化され、ヘッジファンドや銀行を通じて海外へも流出。

国際通貨基金(IMF)のレポートによれば、07年1月の米国のMBS(住宅ローン発行証券)発行額は約5兆8,000億ドル(約696兆円)と米国債発行残高の4兆4,600億ドル(約535兆円)を上回る。住宅ローン債権全体のうち約6割が証券化されていることになる。このMBS発行額のうち、海外投資家も10〜15%を保有しているといわれる。

■今年何が起こった?
2月に米国の大手サブプライムローン会社が破綻。8月には仏の大手金融グループ、BNPパリバが、傘下のヘッジファンド3社のサブプライムローン関連証券の解約を凍結、ゴールドマンサックス傘下のファンドも巨額損失を計上158679。欧州証券市場に一気に信用収縮が起こり、ECB(欧州中央銀)、FRB、日銀が合わせて40兆円を超える資金を供給。

■これからどうなる?
07年8月〜08年12月までに金利改定されるローンがまだ約8200億ドル(98兆円)と言われ、延滞率のさらなる上昇→損失の増大が懸念されている161180。各種企業の四半期決算の9月、および米国の課税年度末である12月の動きが次の山か?

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