環境破壊
154035 環境問題が解決しないのは、何で? 自然の摂理を解き明かすことこそが突破口!
 
山崎許子 ( 29 OL ) 07/06/10 PM05 【印刷用へ
1、利便性、快適性に基づいた大量生産、大量消費が始まったのはいつからか?

⇒18世紀産業革命以降、大量消費が加速度的に増加。
この時代はみんな貧困状態だったので、豊かさ(=利便性、快適性)を目標に大量生産、大量消費を行ってきた。

⇒しかし現代は、利便性や快適性に変わって、エコ、リサイクルなど環境をアピールする製品や、食品分野では安全性をアピールする製品などが増えてきている。
→つまり、安全・環境を重視する意識が高まってきた。
→環境問題に対する意識は、古くは19世紀末の足尾銅山の鉱害問題から始まり、1950年代の水俣病などの公害問題、現代では大気汚染や温暖化や資源問題など、物的な豊かさの実現とともに高まってきた。

⇒環境問題を解決する基盤が出来てきた。


2、しかし、環境問題(154000)が一向に解決しないのは何故なのか?

⇒利便性、快適性から安全、環境第一に意識は変わってきていても相変わらず環境破壊の直接原因である大量生産、大量消費は続いている。

例えば、リサイクル運動も、大量のペットボトルを回収しても処理しきれずにゴミの山と化している。さらに、リサイクルを促進すればするほど、開発・維持・運用に大量の石油エネルギーを必要とする。
環境問題の根本原因である大量生産、大量消費の解決には繋がらない。(詳しくは、152250リサイクルの嘘)
現代は安全、環境第一を旗印にした大量生産、大量消費の時代であるとも言える。

(旗印:行動の目標として掲げる主義・主張)


3、なぜ、大量生産、大量消費に歯止めがかからないのか?

⇒現代は市場社会であり、そこでは市場拡大を第一の目的にしている。目先の利益追求が優先され、大量生産大量消費はちっとも止まらない。

⇒市場は、目先の利益追求(売れてなんぼの世界)なので、バイオエネルギーやCO2抑制など様々な企業の環境施策も、しょせん売りつけるためのものでしかない。
事実を都合よく捻じ曲げられ、大量消費に繋がるように利用されている。
全ては問題の矮小化であり、「エコ」を隠れ蓑にした誤魔化である。(詳しくは、152298排出権取引のお話、149623代替エネルギーのお話、153534エコカーのお話)

⇒だから、車の排ガスなどの大気汚染問題や、人工物質の蔓延など、市場縮小に直結するような問題にはメスを入れられない状況であり、環境問題は根本的解決を見ないままとなっている。

⇒このように市場原理とは利益第一、人間第一の自己中思考そのものであり、環境問題を解決するには市場原理(利便性・快適性を重視した大量生産・大量消費の生産様式)から転換が必要。


4、市場原理から転換するには、どうしたらいいか?

⇒社会全体が、市場原理に立脚した生産・消費活動から、自然の摂理に立脚した生産・消費活動へと軸足を移す必要がある。

⇒自然の摂理は、無数の生物の相互関係によって成り立っているもの。人類もその無数の生物の一つであり、その相互関係の中で生きている。
⇒そのような相互関係に頭が回らず、目先の私権を求め、後の世代のことも考えられない市場原理では、当然人類もいずれ絶滅してしまう。
⇒これを回避する為にも自然の摂理を解明し、その摂理に照らし合わせて生産・消費活動を見直していく必要がある。
(詳しくはリンク類塾ネットの自然の摂理のお話、リンクブログ:世界経済を読むのダムの話、140582新評価指標のお話)

⇒その為には、たかだか人類500万年の歴史だけでなく、30億年を超える生物史を解明し、生物固有の摂理を解明していく事。そしてその上に塗り重ねられた人類固有の摂理を解明していく事が求められている。(共認機能を獲得したサル社会や極限時代の人類。また自然の摂理や共認充足に立脚した生産活動を営んでいたであろう縄文社会なども。)
 
 
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