新しい男女関係(→婚姻制)の模索
14754 性規範の土台をなすもの
 
岩井裕介 ( 29 再開発プランナー ) 01/10/27 PM11 【印刷用へ
最近の皆さんの投稿を参考に、性の規範に関して考えていることです。

まず、北岡さんと吉岡さんの「猥談」についての論議から、

>古来の日本の性を相手だけではなく「周り」と楽しむ例として、卑猥な会話を挙げてらっしゃいますますが、これが規範の役目をしていたとは思えないのですが・・・。幾らおおらかな性が尊重されたとしてもこのような会話はタブー視されてしかるべきではないでしょうか?<
14612『性の開放が果たしてキーワードなのか?』匿名希望)

吉岡さんの例に出された近世の村落共同体において、おおらかな猥談の成立していた背景を考えるに、互いに子どもの頃からなんでも知っているし、隠してもしようがないという関係状況にあったことを想起する必要があります。

つまりそこでは、一切において秘匿、隠匿が不要な集団であったがゆえに、日常的なオープンな会話(共認圧力)が規範として効力を持っていたということではないでしょうか。そこにおいては、隠しておくことこそが、タブー視の対象ではなかったかと想像されます。

こうした「秘匿の必要のないオープンな日常関係」が、性そのものを大切にする風土、共通認識、規範を形成する土台として必要なのではないか、と考えています。

その意味において、以下の意見は的を得ているように思います。

>そんな性を語り合える仲間をつくる、性さえさらけ出せる関係を作るというのは、性の相手に心を開くのと、さして変わらない原理なのかも知れません。<
14639『話して共有する』吉岡摩哉さん)

「秘匿の必要のないオープンな日常関係」があってこそ、おおらかな性が成り立ちうるのであって、その土台を欠いた性の自由、開放は無秩序な性に陥るしかないのではないかと思います。
また、逆に言えば、性の規範に反すること、性的自我からくる規範破りは、必然的に秘匿、隠匿を必要とする構造にあるとするならば、性規範の基本はまずオープンであること(←これと性の「自由」とは別物)に求められるのではないでしょうか。

(※この性の秘匿、隠匿の問題は、現在、新しい社会統合NWで議論されている問題と多少なりとも関連(14707『匿名の性犯罪 』石野潤さんなど)するかもしれません。)
 
 
  この記事は 14641 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_14754

 この記事に対する返信とトラックバック
14844 踏み込まないのではなく、関わる方向で無くしていく 吉岡摩哉 01/10/30 AM00

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
シベリアからの狩猟部族(替え刃式細石器)の渡来
2万年前に南からも移住していた
南からの海洋漁猟部族(磨製石器)
縄文と日本人論をめぐって 
縄文人と農耕技術
縄文ネットワーク
「五大文明(?)」
祈りの民アイヌ(1)
RES:縄文から「アイヌ」まで
円筒土器と石刃鏃@
縄文時代の豊かな色彩文化
西欧と日本の階層意識の違い
縄張り圧力ではなく期待・応望圧力
「倭」=「日本」であるという定説の嘘
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜@古朝鮮はどこにあったか?
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜A楽浪郡・帯方郡はどこにあったか?
大量渡来か少数渡来か(1)
大量渡来か少数渡来か(2)
渡来人の出自(2)
縄文・弥生論争への視点
弥生時代前夜の社会状況
村落共同体の自治の歴史
弥生の侵略闘争
居徳は弥生に突入していた
弥生の統合様式と私有意識
採取生産時代のまつり統合とその限界@
「支配者から見た属国意識」〜5、武士とは日本の支配史にとって何か
カタカムナに学ぶ 〜日本語は上古代人の認識が現代に残っている稀有な例〜
日本語の持つ力2

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp