健康と食と医
143076 相当量のダイオキシンが降り注いだら人間はどうなる?
 
熊澤敬輔 ( 30 会社員 ) 07/01/22 PM11 【印刷用へ
身の周りで存在するダイオキシンが一体どれだけ有害なのでしょうか。
ダイオキシンに関連する被害事例から紹介します。

(以下、リンク参照)
>1.ダイオキシンの毒性
 ダイオキシンに対して一番敏感なモルモットの実験では、(ちなみに()内は一番鈍感なハムスターの数値である)
 半数致死量は600ng-TEQ/kg(5000000ng)、クロロアクネなどの症状がでる亜慢性毒性0.6ng/kg/day、13weeks(10ng)、発ガン性は1〜10ng/kg/day、100weeks、変異原性・遺伝毒性は10000ng/kgの一回投与又は2〜4ng/kg/day、13weeks
 また、人の事例ではイタリアのセベソでの事故で、推定300g〜130kgのダイオキシンが狭い地域で降り注いだという記録がある。(ちなみに日本全土で発生する一年間のダイオキシンの量は4,300g-TEQである。)ウサギ、猫、ネズミ、牛の相当数が死んだが、人は2日後にクロロアクネの症状が出ただけであった。
 イギリスでも200〜500gのダイオキシンが工場内にまき散らされたがクロロアクネが多数見られただけでその後回復した。
(引用おわり)

イタリアのセベソでの事故に関する事実としては、以下のサイト(リンク)も参考になります。

(引用開始)
<グリーンピースの誇張表現>
(中略)イタリアのセベソの事故以来、グリーンピースはこの事故を化学工場で起こり得る災害のシンボルとしている。(中略)
多くの動物、特に草食動物が数日から数週間で死んだが、ヒトは誰ひとりとして死ななかった!たったひとり殺されたヒトは、赤い旅団(イタリアの極左テロリスト集団)により殺害されたその工場の工場長だった。そして、この時のパニックで17人が妊娠中絶したが、その胎児について調査が行われ、事故に関連した異常が起こっていないことが分かった。多くの人々がクロロアクネ(塩素挫瘡)と呼ばれる皮膚障害になったが、数ヶ月から数年で全員が完治した。 セベソ周辺の土壌も多かれ少なかれ重大な影響を受けた。このため、事故工場の周辺は3段階の地域に分類されたが、最も汚染されたAクラスでは、最も高い土壌ダイオキシン濃度を示した。
<セベソでのガンの発生率>
事故から十年後、P.Bertazziらによって行われた大規模な研究により、まれにしか発生しない種類のガンの発生率が僅かに上昇しており(この結果はメディアが報道した)、一般の通常発生しているガンの発生率が僅かに減少している(この結果はメディアが報道しなかった!)事を報告した。全体としての結論は、セベソに於いては、全然影響がなかった地域と比べて、ガンの発生率は下がったというものである。
(引用おわり)

ダイオキシン問題に関連する代表的な事故ですが、これが皮肉な実態です。
これに対して、研究者や政府が議論している内容の次元は以下の通りです。

>ダイオキシンに対して一番敏感な動物はモルモットであり、一番鈍感な動物はハムスターと書いたが、人間は鈍感な部類に入りそうである。そして、現在巷にピコグラムオーダーの数値が溢れているが、上記の毒性はマイクログラムやナノグラムのオーダーである。問題になる量ではないのではないか?(リンク

※ちなみに・・・
1μg(マイクログラム)=100万分の1g
1ng(ナノグラム)  =10億分の1g
1pg(ピコグラム)  =1兆分の1g  


これが、人体に及ぼす影響の実態です。

そもそもかつての被害が生じた事例は、現在の焼却場のプラントから排出されるダイオキシン量などとは比較にならないほどの大量のものです。
これに対して、研究者や政府が議論しているのは、殆ど問題になるはずもないほど少量のダイオキシンを対象としていることが、最大の問題ではないでしょうか。
 
 
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