生命原理・自然の摂理
129501 人類の拡散と絶滅
 
田中素 HP ( 40 企画 ) 06/08/30 PM07 【印刷用へ
◆アフリカでの外圧と進化(猿人⇒原人)
@目に見える外圧=足指の先祖返り(外敵や気候変動に対し不自由)
(適応方策)⇒踊りによる歩行訓練と自然対象への祈り
(獲得機能)⇒観念機能(言葉・道具)→脳増大、歩行能力の上昇
A目に見えない外圧=ウイルス・細菌
(適応方策)⇒恒常的な突然変異と淘汰
(獲得機能)⇒「防衛力」としての免疫機能の上昇
⇒原人に進化(約150万年前)

◆原人による第一次拡散(約150万年前)
(外圧状況)氷河期の開始→森林縮小→生存域の縮小・闘争激化
(適応方策)⇒(@の獲得機能を生かして)アフリカから拡散
⇒アジアへ到達=ジャワ原人・北京原人
◆アフリカ残留組の進化
アフリカの活性度の高いウイルスとの進化競争⇒より高い免疫機能の獲得
(脳容量=知能も平行して進化)
⇒新人に進化(約20万年前)

◆新人による第二次拡散と原人の絶滅(約15〜10万年前)
寒冷化(最終氷期)・乾燥化→森林の縮小⇒再度アフリカから拡散
→既にアジアに居た原人と接触→免疫力の格差により原人が絶滅
⇒新人が全世界に拡散・適応し現代人へ

このように、人類は極限的な外圧の下で身体や脳、免疫機能の進化、新しい生存域への拡散など生き延びるための方策を様々に試みてきた。その過程で原始時代の人類は合計で20種以上登場したが、ほぼ全て死滅。奇跡的にホモ・サピエンス一種だけが生き残り、私たち現代人となった。

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○知能進化(脳容量増大)の過程
200万年以上に亙る踊り(歩行訓練)と、サル時代に獲得した共認機能を自然対象へ振り向けた祈りの結果、人類は観念機能を獲得し、言葉や道具を使えるようになった。人類は200万年前にはほぼ直立できる(→頭の重量を支えられる)まで進化し、また道具や言葉の使用によって生存条件=食糧事情を改善できた。これらによってさらに脳を大きくすることが可能となり(猿人の約2倍)、より知能を発達させた原人に進化した。(補:この間、猿人は、頑丈な体格の猿人と華奢な体格の猿人など何種類かの種に分かれたが、生き残ったのは体格が小さく=本能上は弱く、知能により依存せざざるを得ない華奢型の猿人の方で、頑丈型の猿人はその後絶滅)

○免疫力の格差による原人の絶滅
アフリカは熱帯地域でウイルス・病原菌の活性度が高く、媒介生物も多いため、多様で強力な種が進化し易い(AIDS、エボラ等)。そのため、アフリカに住み続けている人類では、ウイルス等で死ぬ者も多いが、中にはウィルスの進化に応じて耐性を獲得する者が現われ、免疫力が強化されてゆく。一方、アジアはアフリカに比べウイルス活性度は低いため、時間を経るにつれてアフリカとの免疫力の格差が広がっていく。例えば、150万年前にアフリカを出た原人の免疫力を1とすると、15万年前に新人がアフリカを出た段階では、新人の免疫力は10に進化しているのに対し、アジアの原人の免疫力は3〜4程度の進化に留まっていると考えられる。免疫力の差が1や2なら絶滅までは至らないが、格差6〜7の状態でこの二者が接触することで、免疫力の弱いアジアの原人は新人が持ち込んだ(新人にとっては平気な)強力な病原菌に感染し、絶滅してしまった。
 
 
 
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