狩猟採集民が進歩から取り残されたという人々もいるが、実は、彼らが農耕を行わないのは必要がないからであり、実際、農耕はきつい長時間の労働を必要とするし、必ずしも栄養的にすぐれているとは言えない。(参考;豊かな狩猟採集民の生活リンク)
では、人類はなぜ農耕を始めたのか?
多くの学説では、ヤンガードリアス期(寒冷期)の終った約10,000年前から農耕が始まったとされているが、農耕の起源については諸説あるが、今から約15000年ほど前、中国の長江流域で稲作を中心とした農耕が始められていたことが最新の発掘調査で確認されています。(リンク)
> 事実、西アジアの「肥沃な三日月地帯」の場合、11800-11000年前のアレレード温暖期の遺跡から野生種の植物が出土しているが、ジェリコやアスワルドなどのヤンガードリアス寒冷期の遺跡からは、栽培種の小麦や大麦が大量に出土している。 <(5402)
また、人類は道具(槍など)発明以降、5万年前には洞窟にいながらも約500万人となり人口は徐々に増加する傾向にあり1万年前には1000万人になっています。
温暖期に人口を増加させた狩猟採集民は、大規模な気候変動に直面するたびに、採集する食料及び狩猟する獲物の減少という圧力に晒されていたと考えられます。
また、採取生産はむやみやたらと食料を漁っていた訳ではなく、継続的に食料を確保するために、雑草を取り除いたり、水をやったりと植物が育ちやすい環境を整えており、気候変動による食料危機という絶対的な圧力下では、もっと土地を効率的に利用し、食料をたくさん得ようとすれば、土地をまっさらにして耕し、栽培種を選んで育てるというかたちで、自然環境を人工的な環境におきかえる本格的な農耕に容易に移行出来たと思われます。
農耕へは好き好んで移行したのでも、一般的な学説で言われているヤンガードリアス期(寒冷期)が終ったから農耕に移行したのではなく、寒冷化による採集食料、狩猟食料の不足という決定的な圧力に晒されたが故に農業を始めたと理解した方がよいと思われます。
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