生物学を切開する
129079 直立説と「カタワのサル」説を論理整合性で比較すると・・・
 
土山惣一郎 ( 48 デザイナー ) 06/08/26 PM10 【印刷用へ
 サルから人類への進化についての学者たちの定説は、アフリカ大地溝帯の形成によって、その東側が寒冷化・乾燥化したために森林が激減した・・・、その結果、原チンパンジーの中で、森を捨てて地上生活に活路を求めて二足歩行能力を獲得した連中が人類に進化したというものです。

 またこの説には、当初は樹上生活機能も完全には退化していないので、地上と樹上の二重生活もしていただろうという話や、樹上生活に固執して地溝帯を越えて西側の熱帯森林に移動したのが現在のチンパンジーになったという話なども、付け加えられています。

 さて、ここで何の予断もなしにこの説の論理整合性を検証するとどうなるか?・・・。

 そもそも、直立二足歩行に移行する過程で、足の親指の関節が硬くなって曲がらなくなったのなら、ゴリラやヒヒなどの地上派のサルは、なぜ足の親指の関節が柔軟で枝を握れる形態のままなのか、あるいは、岩井さんも128729に書かれていますが、初期人類のみじめな住処や食べ物に象徴されるように、なぜ通常の哺乳類では考えられないような悲惨な生活状態にまで後退したのか、さらに、手が自由に使えるようになると知能発達や脳容量の増加が促されるなら、サルの知能進化はどのように説明するのか、そしてこの説を現代に置き換えて見るなら、工作や大工見習いなどで頭がよくなるはずなのに、必ずしもそんな普遍的事実は観察されていないのはなぜか・・・等々、素朴な「?」が残ります。

 ところが、それに対する納得の行く回答は、学者たちからはまったく発信されていません。

 それに対して、足の指の先祖がえりによって、否も応もなく樹上生活ができなくなったという「カタワのサル」説には、地上生活に適応しなければならない必然性はもちろんのこと、その後の人類の生活状況などの歴史事実との整合性も充分です。

 仮説とは360度の論理整合性が命です。しかし、現在の生物学者や人類学者たちが唱える定説は、論理性も貧困なうえに、問題意識(≒目の付けどころ)が初めからズレていると思います。これでは最早、学説どころか仮説の体も成していないと言わざるを得ません。
 
 
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