心の本体=共認機能の形成過程
128729 直立二足歩行説で人類進化は解明できない。人類は「カタワの猿」だった
 
岩井裕介 ( 34 再開発プランナー ) 06/08/22 AM02 【印刷用へ
サルと人類の違いは何か? 
教科書や一般的な学説では、人類の起源は、直立二足歩行の有無をもってサル(類人猿)と区分される。また人類進化の歴史は、「直立二足歩行の達成により、道具や火の使用、言葉を話すことが可能となり、脳(知能)を著しく発達させた」という因果関係で説明されることが多い。

しかし、この「直立二足歩行説」には矛盾が多い。
・人類の脳の発達は、二足歩行からだけでは全く説明がつかない。(128655二足歩行と脳の発達の関係性)
・なぜ直立二足歩行をはじめたのか、論理整合する説明もなされていない。食物・幼児・道具などを運ぶのに有利だったから、威嚇や見張りのため、長距離移動の運動効率が高かったから、等々諸説あるようだが、そもそもなぜ樹上から地上へ移ったのかは解明されていない。

結局「直立二足歩行説」は、はじめに二足歩行ありき、それによって適応上有利な方向に進化した、とするだけで、人類進化の謎(特に共認機能→観念機能の進化)は解明されていない。学者が直立二足歩行説に拘るのは、おそらく、二本足で直立したこと→地上への進出があたかも素晴らしいことであるかのような錯覚or固定観念に陥っているからではないか。


事実として、始原人類が置かれていた環境は、そうした固定観念とは全く逆に、極めて過酷な状況=逆境であったと考えるほかない。人類に亜種は現存しないこと(たった一種を残して全て絶滅)、始原人類は洞窟に隠れ住むしかなかったこと、木の根や死肉をあさって食べていたこと、人口も極少であったことなどから考えても、強者ではなく、まともに生きていけないみじめな弱者であったとしか考えられない。
(つまり、この逆境が、人類の共認機能→観念機能の発達という大進化を促した。逆に言えばそれを成し得たごくわずかな一群だけが奇跡的に生命を繋ぐことが出来た)

では、何故そうした逆境に陥ったのか?
樹上に住めなくなり、外敵ひしめく地上に追い出されたのだと考えるべきだろう(決して好んで地上に進出したわけではない)。人類の祖先である原チンパンジーのうち、突然変異により足の指で木を掴めなくなった者がいた。足の指の先祖返りであり(サル以前の原始哺乳類にも足の母指対向性はない、サルだけ特殊)、こうした変異は一定の確率で起こりうるし、一般に突然変異による奇形は淘汰されるが、わずかの確率で生き残り世代遺伝することもありうる。
また、始原人類はそのような樹上を追い出されたサルの欠陥型であったがゆえに、極めて過酷な状況を余儀なくされたと考えれば論理整合する。

つまり、人類の起源は、足の指が先祖返りしたカタワの猿である。
(その意味で、二足歩行が人類の起源というのは誤りである)
 
 
 
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