生命原理・自然の摂理
127248 人類の拡散と観念機能の進化D〜新人段階 2〜
 
西谷文宏 ( 29 建築設計 ) 06/08/02 PM01 【印刷用へ
新人段階の拡散過程は注目すべき点が多くあるが、中でも注目すべき点は7〜5万年前からだと思う。
5万年前までに新人はアジア〜ヨーロッパに到達するが、そこから中央アジア・ロシア・北欧・北米・南米、さらには太平洋の島々と一気に拡散していく。

この時期に前後して、ラスコーの壁画やショーべの壁画に代表される壁画文化が始まる(太平洋の島々にも壁画文化は認められるが、旧いものはこの時期に一致する)
更には、幾何学模様的を使用し始めるのもこの時期であるし、旧石器時代で最も高度な各種の軽量石器が開発されるのもこの時期(5万年前)である。
つまり、人類の観念機能はこの段階(7〜5万年前)に来て、更なる進化を遂げたと考えられるのである。
こう考えると、拡散範囲が一気に広がったのも、観念機能が更なる進化を遂げたために、より高度な移動術(究極的には船など)を駆使することが可能になり、広がったと考えられる。

なぜこの時期に、更なる観念機能の進化が起こったのか。
考えられる要因は2つある。

1つは、やはり環境変動。この頃は最終氷河期(ヴュルム氷期 約7万ん年前〜1万年前)に突入した頃である。最終氷河期は短い周期で気候が変動(寒冷化と温暖化)していたことが解っており、この変化が早い外圧状況の中で、観念機能をより進化適応させていったと考えられる。

もう一つは、同類闘争圧力の上昇。徐々に人口規模が拡大していく中で、集団間接点が増え、同類闘争圧力が上昇していく。また、先述した旧人との接触の可能性もある。真猿類と同じように、同類闘争圧力上昇の中で、更に観念機能を進化させていったと考えられる。

もちろん、観念機能は新人が拡散する中で連続的に進化していったと考えられるが、自然外圧と同類闘争圧力の上昇の中で、更なる進化を遂げて行ったのだろう。

これまで見てきたように、人類の拡散の歴史とは、人類の外圧との闘い、そしてその適応戦略としての観念機能の発達の歴史と言って過言ではないだろう。
 
 
  この記事は 127242 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_127248

 この記事に対する返信とトラックバック
人類の拡散と進化シリーズ5〜新人段階での観念進化〜 「生物史から、自然の摂理を読み解く」 10/09/28 PM05

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp