人類の起源を探る(樹から落ちたカタワの猿)
127222 人類の拡散と観念機能の進化A〜原人段階〜
 
西谷文宏 HP ( 29 建築設計 ) 06/08/02 AM00 【印刷用へ
2.原人段階(約200万年前〜25万年前(一部4万年前まで))
  ホモ・ルドルフェンシス→ホモ・ハビリス→ホモ・エルガステル
  →ホモ・エレクトス(ジャワ原人・北京原人)
  
  脳容量平均   :約750cc〜900cc前後
  石器の使用   :ハビリス  礫器を中心とした重量石器
           エレクトス 万能石器(ハンドアックス)
  主な生息域と移動:アフリカ→中央アジア→東南アジアに拡散 

 原人段階では、ホモ・ハビリスの段階で脳容量 約600ccと一気に発達し、ブローカー野の発達も確認されていることから、ある程度の言語発達を遂げていたと考えられる。また、石器の使用もホモ・ハビリスからであり、恐らくこのホモ・ハビリスないしはその前後のルドルフェンシス・エルガステル当たりが「観念原回路」を獲得した人類であると考えられる。
  
 約200万年前〜180万年前の地球は本格的な氷河期への突入時期に当たり、アフリカ大陸は急激な乾燥化が進んだ。(氷期になると水蒸気が奪われる為、アフリカなどの地域は乾燥化が進む)結果、植栽環境などが激変し、深刻な食糧不足に陥る。
人類が誕生してから約500万年間経験したことがない、この極限状況の中で、人類は必死で自然外圧を注視→共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みる。そして自然の中に期待に応えてくれる相手=精霊を見出す。これが観念原回路の獲得の第一歩である。(実現論1_6_02

 約180万年前、本格的な氷期(リス氷期)に突入。益々進む乾燥化→食料不足の中で、原人は可能性を求めてアフリカからユーラシア大陸へ移動を始める。ユーラシア大陸で発見された最も旧い化石(175万年前)が、グルジア共和国・ドマニシで見つかったホモ・エレクトスであることから、ホモ・エレクトス段階では確実にアフリカからユーラシアに移動していたことが解るが、まだまだ旧い化石が見つかる可能性は残されており、ホモ・エルガステル、ホモ・ハビリス段階で既に移動していた可能性も高い。

いずれにしても言えることは、原人段階で観念原回路を獲得したからこそ、人類はアフリカ大陸を出てユーラシアに進出することが出来たと言うことである。
 大陸を超えた長距離移動が過酷であることは想像に難くない。まして人類は未だ弓も槍も獲得しておらず、外敵への対処法は全く持ち合わせていないのである。その行程は想像を絶する過酷な行程だっただろう。
 行き当たりばったりで到達できるような生やさしい行程ではなく、確実に生き残るためには、地形・天候・植栽状況・食料状況・動物状況などあらゆる状況を正確に捉え、予測して行動していくことが必要不可欠である。その為には科学的事実認識力と予測思考=観念回路が不可欠となる。人類の大陸移動は、観念回路の獲得があって始めてなされたものと言える。(∴猿人段階では大陸移動は不可能だった)

 原人の中で最も広がったのは、最後期の原人であるホモ・エレクトスである。先述したグルジアから、ジャワ、中国まで化石が確認されており、ホモ・エレクトスはユーラシアを完全に横断したことになる。
ホモ・エレクトスは、脳容量900ccと一気に発達し、前頭葉も著しく発達している。また、発声上重要な喉仏の形状変化、小脳の発達、胸骨の発達も起こっており、多様な言語を使いこなしていたことが解る。
石器も高度なハンドアックスを使用しており、最初に火(自然火)を利用したのも、ホモ・エレクトスである。

これらのことから、原人はホモ・ハビリス(又はルドルフェンシス・エルガステル)段階で観念原回路を獲得し、大陸を移動する中で更に観念原回路を発達させて行ったと言える。
 
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